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モートン病

モートン病とは

モートン病(Morton’s Neuroma)は、足の指の付け根(足趾間)に痛みやしびれを引き起こす疾患で、特に第3趾と第4趾の間に発症しやすいことが特徴です。
足の神経が圧迫され、炎症を起こすことで発症し、ヒールや窮屈な靴を履く人、長時間立ち仕事をする人、ランナーに多く見られます。

進行すると、足の甲や足趾にしびれや焼けるような痛みが広がることがあり、症状が悪化すると歩行困難になることもあります。

主な症状

足趾の付け根に鋭い痛みやしびれ

立ったときや歩行時に痛みが増す。

長時間歩いた後やヒールを履いた後に強くなる。

ピリピリ、ジンジンする感覚異常

電気が走るような感覚や焼けるような痛み。

靴を履いたときの圧迫感

狭い靴や硬い靴を履くと、違和感が強くなる。

足趾の間の圧痛(押すと痛む)

足の甲側から足底側をつまむと痛みが増す。

歩行時の違和感や不安定感

進行すると足のバランスが悪くなり、歩きにくくなる。

主な原因

神経の圧迫

足の骨と骨の間で神経が圧迫されることで炎症が発生。

窮屈な靴の使用

ヒールや先の細い靴、タイトな靴が神経を圧迫しやすい。

足のアライメント異常(偏平足・ハイアーチ)

偏平足では神経への負担が増し、ハイアーチでは体重が一点に集中しやすい。

長時間の歩行や立ち仕事

足の疲労が蓄積し、神経に炎症が起こりやすくなる。

スポーツによる負荷(ランニング・ジャンプ競技)

繰り返しの着地衝撃や足趾の動きが神経を刺激。

一般的な治療法

薬物療法(鎮痛剤・抗炎症薬)

NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)を使用し、炎症と痛みを軽減。

理学療法(ストレッチ・リハビリ)

足底や足趾のストレッチ、足の筋力トレーニングを行う。

装具療法(インソール・パッド)

偏平足やアーチを補正し、神経への圧迫を軽減。

靴の変更

幅広でクッション性の高い靴に変更し、足への負担を軽減。

神経ブロック注射(重度の場合)

炎症が強い場合は、局所麻酔やステロイド注射で痛みを軽減。

自分でできる対処法

適度なストレッチと運動

足底や足趾のストレッチを行い、筋肉の柔軟性を向上。

ヒールや窮屈な靴を避ける

ゆとりのある靴を履き、足趾の圧迫を防ぐ。

適切なインソールの使用

アーチサポートのあるインソールを使用し、神経への負担を軽減。

アイシング(急性期)

痛みが強いときは冷却して炎症を抑える。

体重管理

適正体重を維持し、足底への負担を減らす。

血管内治療(カテーテル治療)

慢性化したモートン病の痛みには、異常な新生血管(モヤモヤ血管)が関与していることがあり、これが痛みを持続させる原因となっています。
血管内治療(カテーテル治療)は、これらの異常血管を閉塞し、痛みを軽減する最新の治療法です。

血管内治療の効果

  • 炎症の抑制 :異常血管を遮断することで、炎症が収まり痛みが軽減する。
  • 血流の正常化 :血流が適正に保たれることで組織の修復が促進される。
  • 長期的な改善が期待できる :根本的な原因にアプローチすることで、持続的な症状の改善が可能。

特徴

  • 低侵襲 :カテーテルを使用するため、体への負担が少ない。
  • 即日帰宅可能 :治療後すぐに日常生活に戻れる。
  • ピンポイントで治療 :異常血管を特定し、局所的に治療を行う。
  • 再発防止効果が期待できる :炎症を抑えることで痛みの再発を予防。

血管内治療は、従来の治療法で改善が見られなかった慢性的なモートン病の患者にとって、新たな選択肢 となる治療法です。術前には造影MRIが必要となります。

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