ヘバーデン結節は治らない?新しい『動注治療』で指の痛みにアプローチ
ヘバーデン結節とは?
身の回りの方、もしくはあなたの指が、うずいたりぶつけたり、ペットボトルの蓋を開ける時に痛いことはありませんか。
指の第一関節(DIP関節)が腫れて痛みや変形を伴う病気をヘバーデン結節といいます。40歳以降の女性に多く、家事やスマートフォン操作など日常生活に大きな影響を与えますが、これまでは有効な治療法がないとされていましたが、この度新たな治療が始まりました。多くの方が治療を知ってよかったとおっしゃっている治療です。
ヘバーデン結節の原因と症状
主な原因は、ホルモンバランスの変化や遺伝的要因と言われていますが、起きている現象は変形性ゆび関節症(関節炎)です。
症状は以下のようなものです。
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関節が赤く腫れる
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動かすと強い痛みを感じる
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変形が進行し、見た目にも影響が出る
- ぶつけると痛い、朝こわばる
これまでの一般的な治療法
従来は以下のような保存療法が中心でした。
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固定や安静
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消炎鎮痛剤や湿布の使用
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サプリメント(エクオール)でのホルモン補助
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重症例では外科手術
しかし、根本的に痛みを改善できる方法は少なく、年齢病で片づけられることが多いのが現状でした。
新しい選択肢「動注治療」とは
近年注目されているのが動注治療(動脈注射治療)です。
炎症を引き起こすモヤモヤ血管に対して、抗生剤(イミペネム・シラスタチン)を血管内に投与し、一時的に塞栓することで炎症と痛みを軽減します。
エコーを見ながら動脈内に薬剤を投与します
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外来で3分程度で施行可能
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副作用が少なく安全性が高い(副作用は一時的な皮膚の発赤や内出血)
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繰り返し治療ができる
すでに全国で150以上のクリニックが動注治療を導入しており、全国では1.5万例以上動注治療がなされています。
動注治療の効果と実績データ
実際に治療を受けた方のアンケート調査(116名)では、
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「痛みが非常に良くなった」と答えた方:約22%
- 「痛みがだいぶ良くなった」と答えた方:約35%
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「痛みがほんの少し良くなった」と答えた方:約28%
約80%の方が動注治療でヘバーデン結節の痛みの良い変化を認めており、それは3年間以上持続している方が多いです。
注射後3-5週間程度で効果を実感する方が多く、必要に応じて2-3回程度の治療を行うこともあります。(へバーデン結節成績資料提供元:Okuno Clinic. 奥野祐次医師))
第一関節のモヤモヤ血管(左図▲▲)が動注後(右図)減少している
治療の流れと回数について
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問診・検査でモヤモヤ血管の有無を診察
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当日すぐに外来で動注治療を施行可能(片手3分程度)
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治療後は日常生活にすぐ復帰可能
効果の持続を見ながら、必要に応じて追加治療
当院での取り組みとご相談方法
福岡ペインケアクリニックとながさきハートクリニックでは、全国的なライセンス制度に基づきヘバーデン結節への動注治療を導入しています。福岡ペインケアクリニック院長の坂井医師は動注治療を1000例以上経験しています。
「早く知っておけばよかった」「この治療と出会えてよかった」とおっしゃる方が多いです。
「薬や湿布・安静では改善しなかった」「手術は避けたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
なお、ブシャール結節やCM関節症、腱鞘炎、TFCC、関節リウマチなどの手・手首の痛みにも動注治療やカテーテル治療が有効ですので、ご一緒にご相談ください。
治療実例
