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肩関節周囲炎(五十肩)

肩関節周囲炎(五十肩・四十肩)
夜間痛・拘縮・長引く肩の痛みに

腕が上がらず着替えができない——五十肩の長引く痛みには、「モヤモヤ血管」という異常な炎症性血管が深く関わっており、湿布や注射が「一時的にしか効かない」のは、この血管が痛みを出し続けているためです。

当院では、モヤモヤ血管を血管の内側から直接減らすカテーテル治療を行っています。日帰り・局所麻酔で、翌日から日常生活に戻れる低侵襲な治療です。

📋 この記事のポイント
  • 慢性化すると自然治癒が難しくなる。放置すると「肩が上がらないまま固まる」拘縮に移行するリスクがあります。
  • 難治性の夜間痛・長引く痛みの正体はモヤモヤ血管。炎症に伴い増えた異常血管が神経を引き込み、痛みが慢性化します。
  • カテーテル治療(TAME)が当院のメインアプローチ。ステロイド注射(ステロイド注射)も6,600円で対応可能。患者さんの状態に合わせて柔軟にご提案します。
  • 最新エビデンスで1週間以内に67%・1ヶ月以内に87%が夜間痛改善、重大合併症ゼロ。(Okuno Y. et al., J Vasc Interv Radiol. 2017)
  • 局所麻酔・日帰り・ステロイド不使用。入院不要で体への負担が少ない低侵襲治療です。

① 肩関節周囲炎とは

肩関節周囲炎(五十肩・四十肩)とは、肩関節を包む「関節包」や周辺の腱・滑液包に慢性炎症が生じ、夜間痛・安静時痛・可動域制限(拘縮)が数ヶ月から数年にわたって続く疾患です。40〜70代に多く、日本での有病率は約2〜5%とされています。

慢性炎症が「治らない痛み」を作るメカニズム

最初は軽い炎症でも、繰り返すうちに関節包が厚く硬くなります。そこに異常な血管(モヤモヤ血管)が新たに生え、神経線維を引き込みながら炎症信号を持続的に発信——これが「治ったと思ったら再び痛む」繰り返しの正体です。

左:炎症ありの肩(血流増加=モヤモヤ血管あり) 右:健常側

🔬 モヤモヤ血管増殖のメカニズム
🦴
① 加齢・使いすぎ・姿勢不良
関節包・腱のコラーゲン劣化・慢性的な機械的ストレス
💢
② 繰り返す軽微な炎症
関節包への炎症が治りきらないまま繰り返される
🔥
③ 慢性炎症の定着
関節包が肥厚・硬化し、修復が追いつかない状態が続く
🩸
④ モヤモヤ血管増殖
修復反応として異常な新生血管が痛み神経とともに増える
😣
⑤ 治らない夜間痛・拘縮
増殖した神経が痛み信号を出し続ける → 湿布・注射でも戻る
「血管の内側からアプローチ」という新しい考え方

従来の治療(湿布・注射・リハビリ)は痛みを外から抑えるアプローチです。当グループの動注治療・カテーテル治療は、モヤモヤ血管を血管の内側から直接減らすことで、痛みの発生源に働きかけます。

② 症状・セルフチェック

肩関節周囲炎の症状は大きく「痛み」と「動きの制限(拘縮)」の2つです。特に夜間痛は患者さんを最も苦しめる症状で、睡眠の質が低下し、日中の疲労・集中力低下へと連鎖します。

🌙 夜間痛・安静時痛

寝返りを打った瞬間にズキッ。痛い方の肩を下にできず何度も目が覚める。「肩の奥がじわじわ疼く」感覚が朝まで続くことも。

🙅 腕が上がらない

洗濯物を干す・吊革をつかむ・頭上の棚に手を伸ばす動作で鋭い痛みが走り、途中で力が抜ける。以前より可動域が明らかに狭い。

👗 着替えがつらい

袖に腕を通す・ブラジャーのホックを留める・エプロンの紐を後ろで結ぶ——毎朝の動作が小さな試練になっている。

💆 後ろに手が回らない

髪を結ぶ・背中を洗う・後部座席のものを取る動作で「あっ」と声が出る。利き手が使いにくく仕事・家事のスピードが落ちる。

🔁 注射が効かない・すぐ戻る

ステロイド注射で一時的によくなるが数週間でまた痛みが戻る。「3回目の注射」を検討しているが先が見えない不安がある。

💤 不意の激痛

くしゃみや不意に腕が動いた瞬間、電気が走るような激痛。このため動かすのが怖くなり、さらに拘縮が進む悪循環に陥る。

📋 セルフチェックリスト
3個以上当てはまる場合は受診を検討してください
  • 夜、肩の痛みで目が覚めることがある
  • 腕を前から上げると耳の横まで届かず途中で止まる
  • 髪を洗う・結ぶ動作がつらい
  • エプロンの紐や下着のホックを後ろで留められない
  • 駐車券を取る・後ろを振り向く動作で鋭い痛みが走る
  • じっとしていても肩の奥がズキズキ・重だるく疼く
  • 痛い方の肩を下にして眠れない
  • 湿布や痛み止めを飲んでいるが根本的に改善しない
  • ステロイド注射を2回以上受けたが効果が戻ってしまう
  • 「時間が経てば治る」と言われたが数ヶ月以上改善しない
下記の症状があればすぐに整形外科を受診してください
  • 転倒や強打の直後から腕が全く動かない(骨折・脱臼の可能性)
  • 発熱を伴い、肩が赤く腫れて激しい熱感がある(化膿性関節炎の可能性)
  • 手や腕に力が全く入らない、または強いしびれがある(神経障害の可能性)

▼ 動画で解説:「なぜ肩の痛みは長引くのか」「保存療法で改善しない理由と血管へのアプローチ」

※ 肩の痛みがなぜ長引くのか、保存療法で改善しない理由、炎症に関与する血管への新しい治療アプローチについて解説しています。

③ なぜ起こるのか(原因)

肩関節周囲炎の原因は「加齢」の一言で片づけられがちですが、実際は複数の要因が重なって発症します。特に近年注目されているのが「モヤモヤ血管(異常新生血管)」の存在で、これが慢性的な痛みを長引かせる主因として研究が進んでいます。

加齢・変性
関節包・靭帯・腱のコラーゲン劣化
40代以降に急増。組織が薄く硬くなり、わずかな負荷でも炎症が生じやすくなる
血行不良
肩峰下の血流低下・慢性低酸素
デスクワーク・運転業・猫背の方に多い。血流不足が組織の修復を妨げる
過負荷・使いすぎ
繰り返す肩の動作・重い荷物
利き腕側の発症が多い。特定の動作の反復で関節包にストレスが集中する
内科的背景
糖尿病・甲状腺疾患・更年期
難治化・両側発症のリスクあり。血糖値の影響でコラーゲンが硬くなりやすい
モヤモヤ血管
慢性炎症部位への病的な血管新生
痛み神経を同伴し治療抵抗性の痛みを引き起こす。湿布・鎮痛剤が届かない原因
🩻 モヤモヤ血管(異常新生血管)とは

健康な組織では必要のない細い血管が、慢性炎症の刺激を受けて大量に増殖したものです。この血管は「痛みを感じる神経線維」を一緒に引き込むため、安静時・夜間でも持続的な痛み信号が発生します。湿布や鎮痛剤が「一時的にしか効かない」のはこのためです。

血管撮影:上がモヤモヤ血管(治療前)、下がカテーテル治療後の血管消失

④ 放置するとどうなる?

「時間が経てば自然に治る」——これは半分正解で、半分は誤りです。痛みは薄れることがあっても、適切な介入なしに放置すると関節が固まったまま(拘縮)で固定してしまうリスクがあります。

炎症期(急性期) 〜3ヶ月
夜間痛・安静時痛が最も強い時期。炎症が活発で動かすたびに激痛
✅ 炎症を抑えることが最優先。この段階からのアプローチが最も効果的
拘縮期 3ヶ月〜1年
炎症は落ち着くが関節が固まる。可動域制限が最も顕著な時期
⚠️ この段階で放置すると「肩が上がらない」状態が定着しやすい。モヤモヤ血管が慢性化
解氷(回復)期 1〜3年
徐々に動きが戻る時期。ただし完全回復しないケースも
🔴 対症療法では改善しにくい。モヤモヤ血管が残存していると再炎症のリスクがある
難治期 3年以上
両側発症、注射を繰り返し投与するも長期化。糖尿病に罹患している場合、難治度がより高くなる。関節の機能障害が固定。
🚨 保存療法の限界。モヤモヤ血管へのカテーテルアプローチが有効なケースが多い
⚠ ステロイド注射の繰り返しにご注意ください

ステロイド注射は炎症を強力に抑える即効性がありますが、同じ部位への繰り返し投与は腱の脆弱化・腱断裂リスクを高めることがわかっています。「注射が効いている間だけ」を繰り返す状態が続いているなら、根本的な原因(モヤモヤ血管)へのアプローチを検討するタイミングかもしれません。

⑤ 検査

肩関節周囲炎の診断には複数の検査を組み合わせます。「MRIで異常なし」と言われても、モヤモヤ血管や関節包の炎症はエコー検査で見つかることがあります。

問診・可動域測定 基本評価
痛みの部位・時期・パターン、ROM(可動域)の数値化
治療効果の評価基準にもなる最も重要な基本評価
レントゲン 骨格確認
骨の変形・石灰沈着の有無を確認
五十肩自体は写らないが他疾患の除外に必須。モヤモヤ血管も不可
MRI 腱板・炎症範囲
腱板断裂の有無・炎症の範囲・関節包の変化
「異常なし」でも痛みが続く場合、モヤモヤ血管や関節包の微細炎症が原因の可能性が高い
超音波(エコー)検査 当院で特に重視
炎症の強さ・腱の厚み・ドプラモードでモヤモヤ血管の血流信号・関節液の貯留
当院で特に重視。リアルタイムで観察でき、治療の標的確認にも使用
「MRI異常なし」なのに強い痛みが続く方へ

MRIは骨・軟骨・靭帯の「形の変化」を見る検査です。一方、痛みを引き起こすモヤモヤ血管(微細な炎症性血管の増殖)は通常のMRIでは捉えにくいことがあります。当院のエコー検査ではカラードップラーで血流をリアルタイムに確認でき、「MRI正常なのに強い炎症が見つかった」ケースが多く報告されています。

超音波ガイド下での精密な診察。炎症部位と血流をリアルタイムで確認
当院使用のハイエンド超音波診断装置。微細な血管も鮮明に描出

⑥ 五十肩と間違えやすい病気

肩の痛みでも、治療法が全く異なる病気が隠れていることがあります。以下の特徴で、似た症状の疾患と区別します。

腱板断裂
肩の筋肉(腱板)が切れた状態。「上げようとしても力が入らない」が特徴。五十肩と異なり手術を要するケースがある。MRIで確認が必要。
石灰沈着性腱板炎
カルシウムが溜まって突然の激痛が出る。レントゲンで白く映る。急性期は「救急受診が必要なほどの激痛」が特徴。
変形性肩関節症
軟骨が摩耗して骨同士が当たる状態。動かすと「ゴリゴリ」「ギシギシ」する感触を伴う。進行はゆっくり。
頚椎症・頚椎ヘルニア
首の神経が圧迫される病気。首を動かすと肩〜腕に電気が走るような痛みやしびれが出る。肩自体は比較的動く。
肩峰下インピンジメント
腕を上げるとき肩峰に腱が引っかかる状態。特定の角度(60〜120度)だけ痛い「有痛弧」が典型。
胸郭出口症候群
鎖骨周辺で神経・血管が圧迫される病気。手のしびれ・冷感・青紫色変化を伴うことがある。

⑦ 治療法

治療の基本は保存療法(手術しない治療)ですが、モヤモヤ血管が根本にある難治例には血管内治療(カテーテル治療)が当院のメインアプローチです。あわせて、ステロイド注射(モヤモヤ血管ターゲット型)を行うこともできます。

STANDARD TREATMENT
保存療法(一般的な治療)
多くの場合まず試みる、手術をしない治療法
💊
湿布・痛み止め
炎症物質を一時的に抑制。即効性があり手軽に始められる
根本的な血管へのアプローチではなく効果は一時的
💉
ヒアルロン酸注射
関節内の潤滑性を高め、滑膜の炎症を軽減する
軽症に有効。重症例・難治例では効果が限定的
🌡️
ステロイド注射
強力な消炎作用。急性期の強い痛みに即効性がある
繰り返すと腱の脆弱化リスク。モヤモヤ血管には作用しない
🤸
リハビリテーション
固まった関節を動かし可動域を回復させる
炎症が強い時期に無理に動かすと逆効果になることがある
🤲
サイレントマニピュレーション
麻酔下で関節の癒着を物理的に剥がす
麻酔リスクあり。剥離後のリハビリが必須

なぜ「治らない」のか——モヤモヤ血管という壁

「3ヶ月リハビリを続けたのに夜の痛みだけ取れない」「ステロイドを打って楽になるけど2週間で戻ってしまう」——こういったケースでは、炎症の根本にあるモヤモヤ血管が残ったままであることが多いです。痛みを外から抑えるだけでは、痛みの入口(異常血管)が残るため、また痛みが戻ってきます。

OUR TREATMENT
当院の専門治療
保存療法で改善しない難治性の五十肩へのモヤモヤ血管アプローチ

当院の血管内治療は、痛みの根源であるモヤモヤ血管に直接働きかける治療です。エコーで血流を確認した上で、症状の強さ・罹患期間に応じて最適な方法を選択します。

外来・麻酔不要

ステロイド注射
(滑膜内注射)

方法 エコーでモヤモヤ血管をリアルタイムに確認しながら、その周りにステロイド剤をピンポイントで注射。使用量は整形外科で使用するステロイド剤の1/6程度。
所要時間 約3分(処置)。当日帰宅可能
麻酔・入院 麻酔不要・入院不要
適応 カテーテル治療に至る前の段階として、またカテーテル治療と組み合わせて対応
精密・根治的アプローチ

カテーテル治療(TAME)
(経動脈的微細血管塞栓術)

方法 手首の動脈から極細のカテーテルを挿入。血管造影でモヤモヤ血管を確認し、微細塞栓物質で選択的に塞栓・消失させる。
所要時間 約40〜60分。当日帰宅可能
回数の目安 通常1回(経過に応じて追加の選択肢あり)
麻酔・入院 局所麻酔・入院不要
適応 長引く夜間痛・顕著な拘縮・注射を繰り返しても効果が戻る難治例。早期の根本的な改善を希望する方。1週間以内に67%・1ヶ月以内に87%が夜間痛改善。
📍 福岡・長崎どちらでも受診できます

福岡ペインケアクリニック(福岡市博多区中洲5丁目)と、ながさきハートクリニックの両院で、エコー診察・ステロイド注射・カテーテル治療はいずれも両院で対応しています。「どちらの治療が自分に合うのか」は診察後にご説明しますので、まずはLINEでご相談ください。

エコーでモヤモヤ血管をリアルタイムに確認しながら的確に注射
福岡ペインケアクリニックのカテーテル治療室
使用する極細カテーテル(マイクロカテーテル)。血管を傷つけにくい設計

▼ 「実際どうなの?」——カテーテル治療後の患者さんインタビュー

※治療の感じ方や経過には個人差があります。

EVIDENCE
エビデンス(学術的根拠)
論文が示す、カテーテル治療の有効性データ
📊 参考論文|Okuno Y, et al. J Vasc Interv Radiol. 2017 論文を見る →
Okuno Y, Iwamoto W, Matsumura N, et al. "Clinical Outcomes of Transcatheter Arterial Embolization for Adhesive Capsulitis Resistant to Conservative Treatment." J Vasc Interv Radiol. 2017 Feb;28(2):161-167.e1. PMID: 28007330. ――保存療法に抵抗性の肩関節周囲炎患者25例(女性18名、男性7名、平均年齢53.8歳)を対象に、TAEを施行し平均36.1ヶ月追跡した前向き観察研究。全例でモヤモヤ血管を確認。重大な有害事象・再発なし。
25
対象(24例で最終評価)
67%
夜間痛 >50%改善(1週間以内)
87%
夜間痛改善(1ヶ月以内)
0
重大合併症・再発
全体の痛みスコア(VAS 0〜100mm)の推移
82mm
治療前
52mm
1ヶ月後
19mm
3ヶ月後
8mm
6ヶ月後
VAS:0mm=痛みなし〜100mm=最大の痛み。ASES(肩機能スコア)も治療前16.1→1ヶ月後41.4→3ヶ月後69.1→6ヶ月後83.5と有意に改善(P<.001)。可動域(前方挙上・外旋)は3ヶ月から有意に改善し、6〜12ヶ月でさらに回復。平均36.1ヶ月の追跡で症状再発なし。
TREATMENT FLOW
治療選択フロー
エコー評価の結果から最適な治療を選択します
🔍 あなたに合う治療はどれ? まずエコーで状態を確認します
STEP 1|エコー検査で「モヤモヤ血管の有無・炎症の強さ」を評価
外来・麻酔不要
ステロイド注射(滑膜内注射)
処置 約3分 / 麻酔不要 / 当日から仕事可
エコーでモヤモヤ血管を確認してピンポイントに注射 / 使用量は整形外科の1/6程度
改善が不十分 または 夜間痛が強い・拘縮が顕著・より根本的な改善を希望する方
精密・根治的アプローチ
カテーテル治療(TAME)
処置 約40〜60分 / 局所麻酔 / 基本1回 / 日帰り / 翌日から仕事可
手首の動脈からカテーテルを挿入。モヤモヤ血管を微細塞栓物質で消失させる

※ エコー評価の結果と症状に応じて、医師が最適な治療を提案します。強制はありません。

PRICE
料金(自費診療)
ステロイド注射
片側・両側 同額
福岡ペインケア
クリニック
6,600
ながさきハート
クリニック
5,500
カテーテル治療(TAME)
両院共通
片側
308,000
両側
385,000
保険・医療費控除について

痛みの血管内治療は全て自由診療(保険適用外)です。ただし、確定申告における医療費控除の対象となる場合がありますので、領収書は大切に保管してください。なお、カテーテル治療は日帰り手術として民間生命保険の給付対象となることがあります。ご加入の保険会社にご確認ください。

以下の方は治療が適さない、または慎重な判断が必要です
  • 明らかな完全腱板断裂:手術が第一選択となる場合
  • 活動性の感染症:化膿性関節炎など全身・局所の感染がある場合
  • 重度の腎機能障害・重篤な造影剤アレルギー:カテーテル治療の造影剤使用が困難なケース
  • 抗凝固薬の調整が困難な場合:出血リスクの管理が難しいケース

上記に該当する場合でも、まずご相談ください。ステロイド注射は造影剤不使用のため、造影剤アレルギーの方にも対応できる場合があります。

AFTER TREATMENT
カテーテル治療後の経過とリスク
治療直後から改善までの流れと、起こりうる一時的な反応
治療直後〜1週間
翌日から日常生活・デスクワーク等への復帰が可能なケースが多い
穿刺部のだるさ・青あざが出ることがありますが1〜2週間で自然消失します。67%の方が1週間以内に夜間痛が50%以上改善
1〜3ヶ月後
「久しぶりに朝まで眠れた」「着替えが楽になった」「腕が上がるようになった」といった変化が現れます
✅ 87%が1ヶ月以内に夜間痛改善。VAS 82mm→19mmへ。可動域(前方挙上・外旋)の有意な改善が始まる
3ヶ月以降
VAS 8mm・機能スコア(ASES)83.5に到達。日常の痛みをほとんど感じなくなる方が多い
💡 痛みが改善した段階でリハビリを取り入れると可動域回復が加速します。平均3年後の追跡でも再発・遅発性有害事象はゼロ
治療効果の個人差
罹患期間・重症度・糖尿病の有無・両側発症などによって効果の出方は異なります
全員に同じ効果を保証するものではありません。穿刺部の青あざは2週間程度で自然に消失します
💡 リハビリとの組み合わせが可動域回復の鍵

カテーテル治療・ステロイド注射で「炎症の根本」を抑えた後は、固まった関節の可動域を取り戻すためのリハビリテーションを並行することで、より早く・より確実な社会復帰が期待できます。

⑧ 一般整形外科との違い

一般的な整形外科と当院グループの違いは、「痛みをどこから診るか」にあります。標準治療は痛みの「出口(神経・炎症局所)」を抑えますが、当院はモヤモヤ血管という「入口(炎症の根本)」にも直接アプローチします。

一般整形外科
当院(血管内治療)
診断ツール
レントゲン・MRI中心
エコー(モヤモヤ血管確認)+MRI
治療の選択肢
内服・湿布・リハビリ・注射
ステロイド注射・カテーテル(TAME)+リハビリ
ステロイド
繰り返し使用することが多い
ステロイド不使用(カテーテル治療)
MRI異常なし
対症療法の継続が多い
エコーでモヤモヤ血管を確認→治療へ
入院
手術は入院が必要
全治療が日帰り
保険
保険診療が多い
カテーテル・注射は自費。診察・エコーは保険適用の場合あり
🎯 当院グループが最も力になれる方
  • 半年以上続く夜間痛・拘縮で日常生活に支障が出ている
  • ステロイド注射を2回以上受けたが効果が戻ってしまう
  • リハビリを続けているが夜間痛だけが取れない
  • 手術は避けたいが早く改善したい
  • 糖尿病があり治りが遅いと言われた
  • MRI正常と言われたのに強い痛みが続いている
FIRST STEP
まず、エコーで確認してみませんか?
「夜間痛の原因がモヤモヤ血管かどうか」を超音波(エコー)でその場で確認できます。
LINE相談無料。治療の強制はありません。「まだ迷っている」という段階でも大歓迎です。

⑨ 治療実例

実際に当院でカテーテル治療を受けた方の経過を、スタッフブログでご紹介しています。

その他の症例は治療実例一覧(首・肩・胸)でご覧いただけます。LINEでのご相談や初診時に、医師から直接過去の治療例をお伝えすることもできます。

⑩ よくあるご質問(FAQ)

患者さんから多く寄せられる質問をまとめました。診察時にも遠慮なくお聞きください。

Q. 五十肩と四十肩は違う病気ですか?
A. 同じ病気です。40代で発症すれば四十肩、50代なら五十肩と呼ばれますが、医学的には「肩関節周囲炎」という一つの疾患です。
Q. 夜間痛がひどくて眠れないのはなぜですか?
A. 夜間は副交感神経が優位になり炎症性サイトカイン(痛み物質)が増えるうえ、横になると肩関節の内圧が高まります。さらに、モヤモヤ血管に引き込まれた痛み神経が安静時でも刺激を送り続けるため、夜になると特に強く痛みを感じます。「体を動かさなければ楽になる」はずなのに痛い——それがモヤモヤ血管の特徴です。
Q. ステロイド注射とカテーテル治療(TAME)の違いは何ですか?
A. ステロイド注射は、超音波でモヤモヤ血管を確認しながらその周囲にステロイド剤を的確に注射する外来処置(15〜30分)です。造影剤不要・麻酔不要で受けられます。カテーテル治療(TAME)は鼠径部などから極細カテーテルを挿入し、モヤモヤ血管そのものを塞栓して根本から消す処置(45〜90分・日帰り・局所麻酔)で、より重症・難治な方に適しています。まずステロイド注射を試みて、改善が不十分な場合にカテーテル治療へ進む段階的なアプローチも可能です。
Q. 何回治療が必要ですか?
A. カテーテル治療は通常1回で、経過を見ながら必要に応じて追加する場合があります。ステロイド注射は1〜数回受けていただくこともあります。個人差がありますので、治療後の変化を確認しながら計画を調整します。
Q. MRIで「異常なし」と言われたのに、なぜ痛いのですか?
A. MRIは骨・軟骨・靭帯の「形の異常」を見る検査です。モヤモヤ血管(微細な炎症性血管の増殖)や関節包の軽微な炎症は、通常のMRIでは映りにくいことがあります。当院のエコー検査ではカラードップラーを使って血流をリアルタイムで確認でき、「MRI正常なのに強い炎症が見つかった」ケースが多くあります。
Q. 治療費・保険について教えてください。
A. カテーテル治療は片側308,000円・両側385,000円(自費診療)です。ステロイド注射(ステロイド注射)は6,600円で、処置内容・部位により異なります。いずれも公的医療保険の適用外ですが、医療費控除の対象となります。年間医療費が10万円を超える場合、確定申告で超過分が所得税から控除されます。
Q. ステロイド注射を繰り返しているのですが大丈夫ですか?
A. ステロイド注射は強力な消炎効果がありますが、同一部位への繰り返し投与は腱を脆くし、腱断裂リスクを高めることが報告されています。また、ステロイドはモヤモヤ血管には作用しないため「効果がすぐ戻る」状態が続きます。繰り返しが3回以上になっている場合は、根本の血管へのアプローチを検討するタイミングかもしれません。
Q. 仕事・家事にはいつ戻れますか?
A. カテーテル治療は翌日から日常生活・デスクワーク等に復帰いただけるケースが多いです。重いものを持つ作業や激しいスポーツは、医師と相談しながら段階的に再開していただきます。
Q. 自然に治ると聞きましたが、放置しても大丈夫ですか?
A. 痛みは数年で引くことが多いですが、適切な治療をしないと「肩が十分に上がらない」といった後遺症(拘縮)が残る可能性があります。また、モヤモヤ血管が残ったままだと再燃のリスクもあります。
Q. 手術はしたくないのですが、それでも治りますか?
A. 多くの五十肩は手術なしで改善が期待できます。当院のカテーテル治療・ステロイド注射はいずれも局所麻酔・日帰りの低侵襲治療で、「手術は避けたい」という方に選ばれています。ただし完全な腱板断裂など、手術が必要なケースでは整形外科への紹介をご案内します。
Q. 痛い時は温めるべきですか?冷やすべきですか?
A. ズキズキと熱を持って痛むときは冷やし、重だるく動きが悪いときは温めるのが一般的です。基本的には「本人が心地よい方」を選んで問題ありません。
Q. 自分でできるストレッチはありますか?
A. 痛みが落ち着いてきたら、テーブルに手をついて体を揺らす「アイロン体操(振り子運動)」が有効です。ただし、激痛がある炎症期は控えましょう。
Q. 糖尿病があると五十肩は治りにくいのですか?
A. 糖尿病の方は血糖値の影響で組織のコラーゲンが硬くなりやすく、炎症も長引きやすい傾向があります。また、両側に発症しやすく難治化するケースも多いです。当院では糖尿病のある患者さんへの治療経験も豊富で、より早い段階からのアプローチをお勧めしています。
Q. 福岡・長崎どちらでも受診できますか?
A. はい。福岡ペインケアクリニック(福岡市博多区中洲5丁目)と、ながさきハートクリニックの両院で、エコー診察・ステロイド注射・カテーテル治療はいずれも両院で対応しています。まずはLINEにてお問い合わせください。
Q. 造影剤アレルギーがある場合はどうなりますか?
A. カテーテル治療では造影剤を使用します。軽度のアレルギー歴がある場合は前投薬で対応できるケースがありますが、過去にアナフィラキシーショックを起こしたことがある方はカテーテル治療の適応外となることがあります。ステロイド注射は造影剤を使用しないため、造影剤アレルギーの方でも受けていただける場合があります。詳しくはご相談ください。
Q. 再発することはありますか?
A. カテーテル治療でモヤモヤ血管を消失させた側の再発率は低いとされています。ただし、猫背・肩への過負荷・糖尿病のコントロール不良などが続くと、別の部位で炎症が起きるリスクはあります。治療後は姿勢改善・適度な運動習慣の維持が再発予防につながります。
Q. 治療は痛いですか?
A. 局所麻酔を使用するため、処置中の痛みはほとんどありません。カテーテル治療では薬剤を注入する際に一時的に肩が温かくなる・重だるい感覚が出ることがありますが、通常は数分以内に落ち着きます。
Q. 高齢でも治療は受けられますか?
A. はい。カテーテル治療・ステロイド注射ともに局所麻酔で行う低侵襲な治療ですので、70〜80代の方でも受けていただいています。ただし腎機能・心機能など全身状態の確認が必要ですので、内科的な状態もお聞かせください。
Q. 当院の治療は保険診療ですか?
A. 当グループクリニックの痛みの診療(ステロイド注射・カテーテル治療)は自費診療(公的保険外)となります。詳しい料金は料金表ページをご参照ください。

⑪ まとめ

  • 肩関節周囲炎(五十肩)は「放置すれば自然に治る」だけではない。拘縮が進むと肩が固まったまま回復しないリスクがあります。
  • 夜間痛・難治性の痛みの正体はモヤモヤ血管。湿布や注射では届かない炎症の根本に異常血管が増殖しています。
  • 当院のメイン治療はカテーテル治療(TAME)。モヤモヤ血管を血管内から根本的に消す。局所麻酔・日帰りで体への負担が少ない低侵襲治療です。
  • ステロイド注射(ステロイド注射)も6,600円で対応可能。カテーテル治療と組み合わせての対応もできます。
  • エビデンスで1週間以内に67%・1ヶ月以内に87%が夜間痛改善、重大合併症ゼロ。(Okuno et al., J Vasc Interv Radiol. 2017)
  • ステロイド注射の繰り返しは腱断裂リスクがある。2〜3回以上で効果が戻る場合は、根本治療の検討タイミングです。
  • 福岡ペインケアクリニック・ながさきハートクリニックの両院で対応。まずはLINEからご相談ください。
  • 「MRI異常なし」でも強い痛みが続く方は、エコー検査でモヤモヤ血管の有無を確認できます。
CONTACT
ここまで読んでくださった皆さまへ
湿布・注射・リハビリを続けてきたのに夜間痛が取れない——そのつらさには、モヤモヤ血管という根本原因があります。カテーテル治療は日帰り・ステロイド不使用・翌日復帰。まず「今の状態」をエコーで確かめましょう。
LINE相談無料。診察後に治療方針をご説明します。
監修医師
坂井 伸彰(さかい のぶあき)
福岡ペインケアクリニック 院長 / ながさきハートクリニック 痛みの血管内治療外来
日本専門医機構認定内科専門医 / 日本医師会認定スポーツ健康医
循環器内科医としての血管治療技術を応用した「痛みの血管内治療」を専門とし、2,500例以上の血管内治療を経験。 五十肩(肩関節周囲炎)を含む難治性疼痛に対して地元九州で動注治療・カテーテル治療を行っている。
REFERENCES|参考文献
  1. Okuno Y, Iwamoto W, Matsumura N, et al. Clinical Outcomes of Transcatheter Arterial Embolization for Adhesive Capsulitis Resistant to Conservative Treatment. J Vasc Interv Radiol. 2017 Feb;28(2):161-167.e1. PMID: 28007330.
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  6. 越智隆弘 他編:今日の整形外科治療指針 第8版. 医学書院, 2021.

九州ペインケアネットワーク
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福岡ペインケアクリニックと、ながさきハートクリニックは、
モヤモヤ血管治療が受けられるクリニックで、同水準の治療とサポート体制を提供しています。

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