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肋軟骨

肋軟骨炎(ろくなんこつえん)
胸を押すと痛い・深呼吸で痛む慢性胸痛

深呼吸するたびに胸がズキッと痛む、咳やくしゃみで激痛が走るのに、心臓の検査では「異常なし」——それが肋軟骨炎の典型的な経過です。

多くは安静と消炎鎮痛薬で改善しますが、3ヶ月以上続く場合は炎症部位に増殖した異常血管(モヤモヤ血管)が痛みを維持している可能性があります。
当院では、この異常血管に血管の内側から直接アプローチするカテーテル治療(TAME)を福岡・長崎の両施設で実施しています。

📋 この記事のポイント
  • 肋軟骨炎は「押すと痛い圧痛点」が診断の鍵:深呼吸・咳・体の動きで増減し、心臓病との鑑別が最初のステップです
  • 慢性化するとモヤモヤ血管が炎症を維持:安静・消炎鎮痛薬だけでは改善しないケースがある理由がここにあります
  • 当院ではカテーテル治療(TAME)を実施:マイクロカテーテルで異常血管を直接塞栓し、炎症の根本にアプローチします
  • 治療後3ヶ月でVAS約50〜60%改善(参考データ):重篤な合併症の報告はほとんどありません
  • 局所麻酔・日帰り・ステロイド不使用:翌日から通常の日常生活に戻れる方がほとんどです

① 肋軟骨炎とは何か

肋軟骨炎(ろくなんこつえん)は、肋骨と胸骨をつなぐ「肋軟骨」が炎症を起こし、前胸部に圧痛・動作時痛をきたす疾患です。圧迫・過負荷・感染後などを契機に発症し、特定の部位を指で押すと鋭い痛みが再現されます。腫れを伴う場合は「ティーツェ症候群」と呼びます。

胸壁の中で何が起きているか

肋軟骨は第1〜第10肋骨の先端と胸骨の間を橋渡しする軟骨組織です。呼吸のたびに伸縮するため繰り返しの負荷がかかりやすく、慢性炎症が定着すると血管・神経が異常増殖します。

湿布やロキソニンで一時的に楽になっても戻ってしまうのは、この「モヤモヤ血管」が残っている限り炎症が再燃するからです。

🔬 モヤモヤ血管増殖のメカニズム
🏋️
① 物理的負荷・外傷
スポーツ・咳の持続・育児・デスクワーク姿勢による肋軟骨への繰り返し刺激
🔴
② 肋軟骨の急性炎症
局所に圧痛が生じ、深呼吸・咳で増悪する急性期の症状が出現
🔥
③ 慢性炎症への移行
修復が追いつかず炎症が長期化。湿布・ロキソニンの効果が限定的になる
🩸
④ モヤモヤ血管増殖
異常な新生血管が神経とともに増殖——エコーで確認できます
😣
⑤ 難治性の胸痛
異常血管が神経を刺激し続ける → 休んでも治らない「慢性胸痛」に
💡 血管の内側からアプローチするという新しい考え方

当院では、この「モヤモヤ血管」をターゲットに、マイクロカテーテルで血管内から直接塞栓するカテーテル治療(TAME)を行っています。外側から薬を塗るだけでなく、痛みの発生源そのものを減らすアプローチです。

② 症状・セルフチェック

肋軟骨炎の最大の特徴は「押すと痛い場所が明確にある」ことです。内臓の痛みと異なり、体の動きや姿勢によって痛みが増減するのが大きな手がかりになります。

🔴 局所の圧痛(押すと痛い)

肋軟骨の接続部を指でグッと押すと「ここだ!」という鋭い痛みがあります。第2〜第5肋軟骨に多く、この圧痛点の存在が診断の最重要ポイントです。

💨 深呼吸・咳・くしゃみの痛み

大きく息を吸い込むと胸が「ズキッ」と痛む。くしゃみをするたびに激痛が走り、怖くて思い切りくしゃみできない、という声がよく聞かれます。

🔄 体をひねると痛い

寝返りを打つとき、シートベルトをつけるとき、棚の上の物を取ろうとしたとき——上半身をひねる瞬間にズキッとします。

😮‍💨 安静にすると楽

じっとしていれば痛みは落ち着くことが多い。「動いたときだけ痛い」という特徴は、心臓の痛みとの大きな違いです。

📋 セルフチェックリスト
3つ以上当てはまる場合は専門外来への相談を検討してください
  • 胸骨の横・あばら骨との境目あたりに「押すと激痛」の圧痛点がある
  • 深呼吸すると胸が痛む(特に吸い込む瞬間)
  • 咳・くしゃみで胸に激痛が走る
  • 寝返りを打つとき、横向きに起き上がるときに胸が痛む
  • 心電図・胸部レントゲン・採血で「異常なし」と言われた
  • ロキソニンや湿布を使っているが効果が一時的で戻ってしまう
  • かぜで咳が長引いた後、または激しい運動後から痛みが始まった
  • デスクワークや育児で前かがみの姿勢が長時間続いている
  • MRI・レントゲンで異常なしと言われたが痛みだけが続いている
  • 「ストレス」「気のせい」と言われたが明らかに胸に痛みがある
🏥 下記の症状があればすぐに整形外科・内科を受診してください

以下は肋軟骨炎とは別の、重大な疾患が隠れている可能性があります。自己判断せず速やかに受診を。

  • 胸全体が「締め付けられる」感覚:冷や汗・吐き気・左肩への放散痛を伴う場合(心疾患の可能性)
  • 突然始まった引き裂かれるような激しい胸痛:大動脈解離など緊急疾患の可能性
  • 押しても押さなくても痛みが変わらない:体動と無関係の胸痛は内科的疾患の除外が必要

③ なぜ起こるのか(原因)

肋軟骨炎の原因は「繰り返しの物理的負荷」が最も多く、明確なきっかけがない場合も少なくありません。慢性化した症例では、モヤモヤ血管の増殖が痛みを維持する主な要因となります。

繰り返しの負荷
激しいスポーツ・育児中の抱っこ・重い荷物の運搬
若い世代・スポーツ活動者に多い。特に腕を使う競技で起こりやすい
感染後(咳の持続)
かぜや気管支炎で咳が長期間続いた後
咳1回で肋軟骨にかかる瞬間的な力は体重の数倍に相当する
姿勢・圧迫
猫背・巻き肩・デスクワーク・授乳姿勢の継続
前傾姿勢が胸郭を圧迫し、肋軟骨への持続的負荷を生む
外傷
胸部打撲・転倒・交通事故による衝撃
骨折との鑑別が必要。レントゲン・CTで確認する
更年期・ホルモン変化
40〜60代女性に多い
エストロゲン低下により組織の修復機能が低下しやすくなる
特発性(原因不明)
明確な誘因がない。気づいたら痛かった
自然軽快することもあるが慢性化しやすく、長引くとモヤモヤ血管が形成される
🩻 モヤモヤ血管(異常新生血管)について

慢性的な炎症・低酸素状態が続くと、体は修復のために新しい血管を作ります。しかしこの新生血管は正常な血管より脆く、痛みを感知する神経線維と一緒に増殖するため、痛みの「発信基地」として機能してしまいます。超音波(エコー)検査でドプラモードを使うと血流信号として可視化できます。

血管撮影:上がモヤモヤ血管(治療前)、下が治療後のモヤモヤ血管消失(肩関節周囲炎の例)

④ 放置するとどうなる?

肋軟骨炎の多くは良性の経過をたどりますが、慢性化するほど自然回復は難しくなります。長期化すると日常生活の質が著しく低下し、呼吸の浅さから二次的な問題も生じてきます。

急性期 〜4週間
局所の炎症が活発。安静・NSAIDs・バストバンドが有効で、多くはこの段階で改善します
✅ まず心臓・肺疾患の除外を確認し、標準治療を開始する時期。この段階での対処が最も効果的
遷延期 1〜3ヶ月
安静にしていると楽だが、動くとすぐ再燃。薬の効果が一時的で戻る感覚が出始める
⚠️ ステロイド注射を検討するタイミング。ただし繰り返しには注意が必要
慢性期 3ヶ月以上
モヤモヤ血管が形成され、保存療法の効果が限定的になる。深呼吸が怖くなり活動量が落ちる
🔴 対症療法では改善しにくくなる。カテーテル治療(TAME)の適応を検討する段階
難治性 6ヶ月以上
日常生活・精神面への影響が深刻化。「胸痛が怖くて運動できない」「夜眠れない」「仕事に集中できない」
🚨 ペインクリニック・血管内治療の専門相談が望ましい段階です
⚠️ ステロイド注射を繰り返すことのリスク

局所ステロイド注射は即効性がある一方、同じ部位への繰り返し注射(目安として3回以上)は軟骨や組織が脆くなるリスクがあります。「注射しても数週間しか続かない」場合は、モヤモヤ血管が根本原因として残っているサインです。

⑤ 検査

肋軟骨炎の診断は、主に「他の危険な疾患を除外すること」から始まります。肋軟骨炎自体は通常のレントゲンやMRIには写らないことが多く、「異常なし」という結果が出ても痛みが続く理由のひとつです。

問診・触診 基本評価
医師が指で肋軟骨の接続部を押し、圧痛点(痛みが再現される点)を確認する。深呼吸・咳・体のひねりで痛みが変化するかも評価
最も重要な基本評価。「指で押すと痛みが再現される」ことが診断の最重要ポイント
心電図・採血 心疾患の除外
心筋梗塞・心筋炎・炎症マーカーの確認。「心臓ではないか」を除外するため最優先で実施
胸痛では必ず心臓疾患を除外してから肋軟骨炎の診断に進む
胸部レントゲン 骨格・肺の確認
肺炎・骨折・腫瘍などの除外。肋骨・胸骨の形態確認
肋軟骨炎そのものはレントゲンには映らない。「異常なし」でも痛みが続くのはそのため
CT・MRI 骨折・腫瘍の除外
骨折・腫瘍・軟部組織の詳細評価。帯状疱疹の除外などにも有効
「MRI異常なし」でも痛みが続く場合、筋・軟骨周囲の微細炎症が原因の可能性が高い
超音波(エコー)検査 当院で特に重視
炎症部位の軟骨・組織の変化、そしてドプラモードでモヤモヤ血管の血流信号をリアルタイムで確認
当院で特に重視。MRIに映らない慢性炎症の根本原因を可視化でき、治療の標的確認にも使用する
🔍 「MRI異常なし」でも痛みが続く理由

MRIは骨・軟骨の形を見るには優れていますが、モヤモヤ血管のような微細な血管の増殖は通常のMRIでは映りません。「MRIで異常なし」は「骨や軟骨の形態に問題はない」という意味です。エコーを使った血流評価で初めてモヤモヤ血管の存在を確認できることがあります。

超音波(エコー)で炎症部位の血流を確認している様子
外来でモヤモヤ血管評価に使用するエコー診断装置

⑥ 似た病気との見分け方

胸の痛みには多くの原因があります。肋軟骨炎の診断は「他の病気ではない」と確認することから始まります。

狭心症・心筋梗塞
「締め付けられる」感覚で指で押しても痛みは変化せず、冷や汗・吐き気・左肩への放散痛を伴う場合は速やかに救急受診。
帯状疱疹
発疹が出る前に片側だけにピリピリとした皮膚の痛みが先行する。水疱が出れば診断がつく。早期に抗ウイルス薬が必要。
肋骨骨折
強い外力や激しい咳が明確なきっかけ。レントゲンやCTで診断。バストバンド固定などは肋軟骨炎と共通する部分も多い。
肋間神経痛
肋骨に沿って電気が走るような痛みが特徴。圧痛点は曖昧なことが多い。帯状疱疹後神経痛や脊椎由来のことも。
ティーツェ症候群
肋軟骨炎と病態はほぼ同じだが、患部が目に見えて腫れる(しこり状になる)ことが特徴。第2肋軟骨に多い。治療方針は共通。
心膜炎
前屈すると楽になる胸痛。発熱を伴うことが多い。心電図の変化や血液マーカーで診断する。
逆流性食道炎
胸やけ・食後の不快感を伴う前胸部痛。食事との関係や消化器症状の確認が手がかり。
心因性胸痛
不安・パニック発作でも胸痛が出る。身体的所見がなく精神的ストレスが関与。肋軟骨炎と合併することがある。

⑦ 治療法

肋軟骨炎の治療は、発症からの期間と炎症の程度によって選択肢が変わります。急性期はまず安静と消炎鎮痛薬。慢性化した症例では、モヤモヤ血管へのアプローチが有効なケースがあります。

STANDARD TREATMENT
保存療法(標準治療)
まず試みる治療法と、それぞれの限界
🛌
安静・活動制限
上半身をひねる動作を避け、患部への負荷を減らす。急性期に最も重要
長期の安静は筋力低下を招くため、痛みの状態に応じた調整が必要
💊
消炎鎮痛薬(内服・湿布)
ロキソプロフェン・セレコキシブなどで炎症と痛みを軽減する対症療法
根本的な治療ではなく補助。長期服用は胃腸への影響に注意
🩹
バストバンド(胸郭固定帯)
胸郭の動きを制限し、呼吸時・咳時の痛みを軽減する固定療法
夏場は蒸れやすく長期使用は胸郭の可動性低下にもつながる
💉
ステロイド局所注射
強力な消炎作用で即効性が期待できる。痛みが極めて強い場合に検討
繰り返すと組織が脆くなるリスク。目安として3回以内。モヤモヤ血管には届かないため再発しやすい
🧘
姿勢改善・リハビリ
猫背・巻き肩を改善し、再発を予防する。痛みが落ち着いてから開始
急性期は避ける。治療後に組み合わせると最大効果が期待できる

なぜ保存療法だけでは治らない場合があるのか

湿布・内服・ステロイド注射はいずれも「炎症から来る痛みの信号」を一時的に抑える治療です。慢性化した痛みの発生源である「モヤモヤ血管」には届かないため、一時的に楽になっても繰り返すのは構造上避けられません。「注射で楽になるが戻ってくる」を繰り返している方は、根本原因へのアプローチを検討する時期です。

OUR TREATMENT
当院の専門治療
保存療法で改善しない慢性・難治性の肋軟骨炎へのアプローチ

当院の血管内治療は、痛みの根源であるモヤモヤ血管に直接働きかける治療です。エコーで血流を確認した上で、症状の強さ・罹患期間に応じて最適な方法を選択します。

精密・根治的アプローチ

カテーテル治療(TAME)
(経動脈的微細血管塞栓術)

方法 マイクロカテーテルを使って患部の異常血管に直接アプローチ。一時的塞栓物質で異常血管を物理的に減少させる
所要時間 約40〜60分。当日帰宅可能
回数の目安 基本1回
麻酔・入院 局所麻酔・入院不要
適応 中〜重度の難治性(3ヶ月以上続く慢性肋軟骨炎)
📍 福岡・長崎どちらでも受けられます

カテーテル治療(TAME)は福岡ペインケアクリニック(福岡市博多区中洲)とながさきハートクリニック(長崎市)の両院で対応しています。

福岡院のカテーテル治療室。X線透視を用いて精密に治療します
使用するマイクロカテーテル(極細管)。血管を傷つけず精密な治療が可能です
TREATMENT FLOW
治療選択フロー
エコー評価から治療決定までの流れ
治療選択フロー
エコーで炎症部位のモヤモヤ血管を評価・確認
↓
精密・根治的アプローチ
カテーテル治療(TAME)
処置 約40〜60分 / 局所麻酔 / 基本1回 / 日帰り / 翌日から仕事可
慢性化・難治性(3ヶ月以上)のケースに対応

※ 治療の適否は診察・エコー評価の結果で個別に判断します。強制はありません。

PRICE
料金(自費診療)
カテーテル治療(TAME)
両院共通
片側
308,000円
両側
385,000円
💳 保険・医療費控除について

痛みの血管内治療は全て自由診療(保険適用外)です。ただし、確定申告における医療費控除の対象となる場合がありますので、領収書は大切に保管してください。なお、カテーテル治療は日帰り手術として民間生命保険の給付対象となることがあります。ご加入の保険会社にご確認ください。

以下の方は治療が適さない、または慎重な判断が必要です
  • 心筋梗塞・肺塞栓など心臓・肺そのものの疾患が疑われる場合
  • 化膿性感染(細菌感染による膿)を伴う場合
  • 腎機能が著しく低下している場合(造影剤の使用が困難)
  • 造影剤に対する重篤なアレルギーの既往がある場合
  • 抗凝固療法(血液サラサラの薬)を中止できない状態
  • 発症直後の急性期(まず標準治療を優先)
AFTER TREATMENT
治療後の経過とリスク
治療直後から改善までの流れと、起こりうる一時的な反応
治療直後〜1週間
一時的に患部の重だるさ・熱感が増すことがあります(フレアアップ反応)
数日で落ち着くことが多く、内出血が出ても1〜2週間で自然消失します
1〜3ヶ月後
「深呼吸が楽になった」「咳が怖くなくなった」「押しても前ほど痛くない」といった変化が現れます
✅ モヤモヤ血管が減るに従い、じわじわと改善していきます
3ヶ月以降
痛みが軽減した状態で姿勢改善・胸郭ストレッチを取り入れ、再発しにくい体をつくります
💡 治療効果の持続には生活習慣の見直しが欠かせません
治療効果の個人差
罹患期間・重症度・生活環境によって効果の出方は異なります
1回で劇的に改善する方もいれば、複数ヶ月かけてじわじわ良くなる方もいます

⑧ 一般整形外科との違い

整形外科は肋軟骨炎の骨・神経的な原因の除外や診断を得意とします。一方で、慢性的な軟部組織の炎症・モヤモヤ血管への介入は専門性が求められます。

一般整形外科
当院(血管内治療)
診断ツール
レントゲン・MRI中心
エコー(モヤモヤ血管確認)+MRI
治療の選択肢
内服・湿布・ステロイド注射・安静
カテーテル(TAME)で血管から介入+保存療法
ステロイド
症例により使用(繰り返し可)
ステロイド不使用(カテーテル治療)
MRI異常なし
「様子を見ましょう」になりやすい
エコーで血流評価 → 原因を可視化して治療方針を提案
入院の要否
手術が必要な場合は入院
日帰り(カテーテル治療も)
当院が最も力になれる方
  • 整形外科・内科を受診したが「異常なし」「様子を見ましょう」と言われた
  • ステロイド注射で一時的に楽になるが、また戻ってしまう
  • ロキソニン・湿布を長期間使っているが効果が薄い
  • MRIやレントゲンで異常がないのに、明らかに胸が痛い
  • 手術は避けたいが、根本的な治療を受けたい
  • 福岡・長崎周辺で専門的な痛みの相談先を探している
FIRST STEP
まず、エコーで確認してみませんか?

「本当にモヤモヤ血管があるのか」「自分は治療の対象なのか」——エコー検査で原因を確認するだけでも、次の一手が変わります。まずはLINEで症状をお聞かせください。

※ LINE相談無料。治療の強制はありません。「まだ迷っている」という段階でも大歓迎です。

⑨ 治療実例

症例紹介は現在準備中です。LINEでのご相談や初診時に、医師から直接過去の治療例をお伝えすることができます。

⑩ よくあるご質問(FAQ)

Q1. 肋軟骨炎は何科に行けばいいですか?

まず内科または循環器内科で心臓の異常がないか確認してください。心臓に問題がなければ整形外科・ペインクリニックが専門となります。カテーテル治療(TAME)専門施設への受診もお考えください。

Q2. どのくらいで治りますか?

軽症なら2〜6週間で自然に改善するケースが多いです。3ヶ月以上続く場合は慢性化のサインです。モヤモヤ血管が形成されると自然回復は難しくなるため、長引く場合は早めに専門的な評価を受けることをお勧めします。

Q3. MRIやレントゲンで異常なしと言われたのになぜ痛いのですか?

肋軟骨炎の慢性的な痛みを維持している「モヤモヤ血管(異常血管)」は、通常のMRI・レントゲンには映りません。「画像で異常がない=痛みがない」ではありません。超音波(エコー)検査で血流を評価することで、この異常血管の存在を確認できることがあります。

Q4. 心臓が原因でないか心配です。見分け方は?

肋軟骨炎の胸痛は「指で押すと痛みが再現される」「体を動かすと増悪する」が大きな特徴です。心臓の痛みは押しても変化せず、締め付け感・冷や汗・左肩への放散痛を伴うことが多いです。ただし自己判断は危険ですので、心配な場合は必ず医師の診察を受けてください。

Q5. ティーツェ症候群と肋軟骨炎はどう違いますか?

どちらも肋軟骨の炎症ですが、患部が目に見えて腫れる(しこり状になる)ものをティーツェ症候群と呼びます。腫れがなく圧痛・動作時痛だけのものが一般的な肋軟骨炎です。病態・治療方針は共通しており、どちらにも当院の治療は対応しています。

Q6. ロキソニンや湿布がなぜ効かないのですか?

ロキソニン・湿布は「炎症から来る痛みの信号」を抑える薬です。しかし慢性化した肋軟骨炎の根本にあるモヤモヤ血管の増殖には直接作用しません。薬をやめると痛みが戻ってくるのはそのためです。モヤモヤ血管を減らすには、血管内からのカテーテル治療(TAME)が有効なケースがあります。

Q7. カテーテル治療(TAME)とはどのような治療ですか?

カテーテル治療(TAME:経動脈的微細血管塞栓術)は、手首や鼠径部の動脈から極細のマイクロカテーテルを進め、肋軟骨炎の患部に増殖したモヤモヤ血管(異常血管)を一時的塞栓物質で物理的に減少させる治療です。局所麻酔・日帰りで実施し、約40〜60分で終了します。炎症の根本にある血管そのものにアプローチするため、保存療法で改善しなかった難治性の症例でも効果が期待できます。

Q8. 何回施術が必要ですか?

カテーテル治療は基本1回で完結します。治療後の経過を定期的に確認しながら進めます。

Q9. 治療費はいくらですか?保険は使えますか?

カテーテル治療(TAME)は308,000円(片側)・385,000円(両側)です。自由診療(保険適用外)ですが、医療費控除の対象となる場合があります。また、日帰り手術として民間生命保険の給付対象になることがありますのでご加入保険をご確認ください。

Q10. 仕事・スポーツにはいつ戻れますか?

カテーテル治療は当日は安静を保ちますが、翌日からデスクワーク程度は可能なケースがほとんどです。スポーツ復帰は痛みの回復状況に応じて個別に判断します(目安:術後2〜4週間)。

Q11. 福岡と長崎のどちらで受診できますか?

両施設で受診・治療が可能です。福岡ペインケアクリニック(福岡市博多区中洲)とながさきハートクリニック(長崎市)にてご対応します。

Q12. 造影剤アレルギーがありますが治療を受けられますか?

カテーテル治療では造影剤(ヨード系)を使用します。重篤なアレルギー既往がある場合は原則として禁忌となります。軽度のアレルギー歴の場合は、前投薬を行ったうえで慎重に対応できるケースもあります。造影剤アレルギーの詳細については診察時にご相談ください。

Q13. ステロイド注射を以前に受けたことがありますが、治療を受けられますか?

問題ありません。ただし、ステロイドを繰り返し打っている場合は組織が脆くなっているケースがあるため、状態を確認したうえで治療の適否を判断します。「注射で一時的に楽になるが戻ってしまう」という方は、まさに当院のカテーテル治療が適しているケースです。

Q14. 妊娠中・授乳中でも治療を受けられますか?

妊娠中は造影剤・X線を使用するカテーテル治療は原則として受けられません。妊娠・授乳期間中の肋軟骨炎は、まず安静・姿勢改善・バストバンドなどの保存療法で経過をみてください。

Q15. くしゃみや咳が怖いのですが、日常生活で気をつけることはありますか?

クッションや折りたたんだタオルを胸に抱え込みながらくしゃみ・咳をすると、胸郭の動きが抑えられて痛みが和らぎます(胸郭スプリンティング)。深呼吸が怖い方は、まず腹式呼吸(お腹で呼吸する練習)から始めると胸への負担が減ります。

Q16. 再発を防ぐ方法はありますか?

再発予防には、①猫背・巻き肩の姿勢改善、②胸郭の柔軟性を保つストレッチ、③重い荷物の持ち方の工夫、④咳が長引く場合は早めに治療する——が効果的です。治療後は姿勢・動き方の指導も行っています。

⑪ まとめ

  • 肋軟骨炎は「押すと痛い圧痛点」が診断の鍵——深呼吸・咳・体の動きで痛みが増減し、心臓病との鑑別が最初のステップです。
  • 湿布・ロキソニンが効かない理由はモヤモヤ血管——慢性化した炎症には異常血管が形成されており、外側からのケアではそこに届きません。
  • 「MRI異常なし」は原因不明ではない——エコー検査でモヤモヤ血管を確認することで、初めて痛みの原因が見えてきます。
  • 当院ではカテーテル治療(TAME)を提供——ステロイド不使用・日帰り・局所麻酔。翌日から仕事に戻れます。
  • 日帰り・ステロイド不使用の安全性に配慮した治療——局所麻酔で実施し、重篤な合併症はほとんど報告されていません。
  • 長年の難治性でも改善の可能性がある——罹患期間が長くても、モヤモヤ血管が原因であれば治療効果が期待できます。諦める必要はありません。
  • 福岡ペインケアクリニック・ながさきハートクリニックで受診可能——まずエコーで状態を確認し、治療が適応かどうかをお伝えします。「まだ迷っている」でも歓迎します。
CONTACT
ここまで読んでくださった皆さまへ

「異常なし」と言われたのに胸が痛い。何ヶ月も、何年も続いている。その痛みは決して気のせいではありません。カテーテル治療は日帰り・ステロイド不使用で、モヤモヤ血管の発生源に直接アプローチします。

翌日から仕事復帰可能。深呼吸や咳のたびに痛みをこらえてきた方こそ、一度エコーで確認してみてください。

※ LINE相談無料。診察後に治療方針をご説明します。
監修医師
坂井 伸彰(さかい のぶあき)
福岡ペインケアクリニック 院長 / ながさきハートクリニック 痛みの血管内治療外来
日本専門医機構認定内科専門医 / 日本医師会認定スポーツ健康医
循環器内科医としての血管治療技術を応用した「痛みの血管内治療」を専門とし、2,500例以上の血管内治療を経験。肋軟骨炎・難治性胸壁痛を含む難治性疼痛に対して地元九州で動注治療・カテーテル治療を行っている。
REFERENCES — 参考文献
  1. Proulx AM, Zryd TW. Costochondritis: diagnosis and treatment. Am Fam Physician. 2009;80(6):617-620.
  2. Ayloo A, et al. Evaluation and Treatment of Musculoskeletal Chest Pain. Prim Care. 2013;40(4):863-887.
  3. Okuno Y, et al. Embolotherapy for Neovascularization-Related Musculoskeletal Pain. J Vasc Interv Radiol. 2013;24(6):786-796.
  4. Okuno Y, et al. Transcatheter Arterial Embolization for Tendinopathy (TAME). Semin Intervent Radiol. 2019.
  5. 日本整形外科学会 症状・病気をしらべる「胸の痛み」(2024年版)
  6. 岡野 裕 著『長引く痛みの原因は、血管にあった』ワニブックス, 2016.

九州ペインケアネットワーク
Kyushu PainCare Network

福岡ペインケアクリニックと、ながさきハートクリニックは、
モヤモヤ血管治療が受けられるクリニックで、同水準の治療とサポート体制を提供しています。

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