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慢性前立腺炎

慢性前立腺炎(慢性骨盤痛症候群)
何ヶ月も続く会陰部・下腹部の痛み・不快感

座ると会陰部がジンジン痛む。何ヶ月も抗生剤を飲み続けたのに、一向に変わらない——。慢性前立腺炎(慢性骨盤痛症候群)の約90%は細菌が原因でない「非細菌性」です。抗生剤が効かないのは、治療法が間違っているのではなく、痛みの根本にある「モヤモヤ血管(異常血管)」にアプローチできていないためです。

当院では、この異常血管を血管内から直接減らすカテーテル治療(TAME:経動脈的微細血管塞栓術)を行っています。局所麻酔・日帰り・入院不要。福岡・長崎どちらでも受診できます。

▶ この記事のポイント
  • 慢性前立腺炎の約90%は非細菌性。抗生剤が効かないのは病気の性質上、自然なことです
  • 痛みが長引く真の原因はモヤモヤ血管(異常な炎症血管)が前立腺周囲に増殖し、神経を刺激するため
  • 当院の治療はカテーテル治療(TAME)。血管の内側から炎症の根元にアプローチします
  • 44例の論文報告では平均5年続いた痛み(NRS 7.0)が3.4まで改善。日帰りで翌日から通常生活可能
  • 局所麻酔・入院不要・ステロイド不使用。福岡・長崎どちらでも受診できます

① 慢性前立腺炎(慢性骨盤痛症候群)とは

慢性前立腺炎とは、前立腺やその周囲に炎症が起き、会陰部・下腹部・肛門周囲などに3ヶ月以上にわたって痛みや不快感が続く病気です。「慢性骨盤痛症候群(Chronic Prostatitis / Chronic Pelvic Pain Syndrome:CP/CPPS)」とも呼ばれ、男性の泌尿器系疾患の外来受診の約25%を占めるとされています。

前立腺は膀胱の真下に位置するクルミ大の臓器で、精液の一部を産生します。この前立腺やその周囲の血管・神経に何らかの異常が起きると、会陰部(陰嚢と肛門の間)・下腹部・鼠径部・睾丸のほか、射精時の痛みや、内もも・陰茎・臀部(おしり)にまで痛みや違和感が広がることもあります。

特徴的なのは「座ると悪化する」こと。椅子に長く座ると前立腺周囲が直接圧迫され、うっ血した状態でさらに神経が刺激されます。在宅勤務やデスクワークが中心の方、長距離ドライバーの方が悩まされやすい背景がここにあります。

🔬 炎症から慢性化へのメカニズム
 
 
🪑
① 慢性的な圧迫・うっ血
長時間の座位・デスクワーク・運転で骨盤底がうっ血する
 
🔥
② 微細な炎症の反復
前立腺周囲に小さな炎症が繰り返し起こり、組織が傷んでいく
 
🩸
③ モヤモヤ血管の増殖
修復反応として異常な新生血管(モヤモヤ血管)が神経とともに増える
 
④ 神経線維が侵入・過敏化
異常血管と一緒に増えた神経が痛み信号を出し続ける
 
😣
⑤ 痛みの慢性化
抗生剤・鎮痛剤では届かない痛みのサイクルが定着する
血管の内側からアプローチするという新しい考え方

従来の治療は「外から」症状を和らげる方法(薬・リハビリ)が中心でした。当院の治療は「血管の内側から」異常血管そのものを減らすアプローチです。炎症を根元から鎮めることで、長引いた痛みが改善するケースが多くあります。

② 症状・セルフチェック

慢性前立腺炎の症状は多彩で、主に「痛み・不快感」「排尿の異常」「性機能への影響」の3つのカテゴリに分けられます。症状は良くなったり悪くなったりを繰り返すため、「気のせいかもしれない」と放置しやすい点も特徴です。

🔵 会陰部・骨盤の痛み

陰嚢と肛門の間(会陰部)がジンジンと痛む、または重苦しい感覚がある。下腹部・恥骨上部・鼠径部・睾丸・陰茎先端・臀部(おしり)まで広がることも。

🪑 座位での悪化

椅子に座ると前立腺が圧迫されて痛みが強まる。長時間の会議・運転・新幹線移動がつらい。立ち上がると少し楽になるのが特徴。

🚽 排尿の異常

頻尿・残尿感・排尿時の痛みや灼熱感。夜間に何度もトイレで目が覚め、睡眠が取れなくなることもある。

💔 射精痛・性機能への影響

射精の瞬間やその後に会陰部・睾丸が痛む(射精痛)。性交後に症状が悪化する。長引く痛みへの不安から勃起不全(ED)を伴うこともある。

😰 ストレス・精神的影響

ストレスがかかると症状が強くなる。いつ痛くなるかわからない不安から集中力が低下し、うつ傾向・不眠を伴うケースも多い。

🦵 放散痛・腰・太もも

腰の鈍痛、内ももや太ももの裏のしびれ感、臀部(おしり)や肛門の奥の痛み。神経の過敏化が広範囲に影響する。

📋 セルフチェックリスト
3つ以上当てはまる場合は受診を検討してください
  • 股の間(会陰部)や肛門の奥に、鈍い痛みや不快感が3ヶ月以上続いている
  • 睾丸(精巣)や陰茎の先端がチクチク痛むことがある
  • 長時間のデスクワークや運転で、痛みが強くなる
  • 射精のとき・その後に痛みや不快感がある
  • 頻尿または残尿感があり、夜間も何度か起きる
  • 抗生剤を数週間以上飲み続けたが、症状がほとんど変わらない
  • 尿検査・MRIで「異常なし」「菌はいない」と言われたことがある
  • ストレスや疲労が重なると症状が悪化する気がする
  • 飲酒・辛いものを食べた翌日に症状が増す
  • 精神科・心療内科で「ストレス性」や「気のせい」と言われた
  • 複数の病院を受診したが、改善しない状態が続いている
⚠️ 下記の症状があればすぐに泌尿器科を受診してください
  • 38度以上の高熱と、排尿のたびに激痛が走る——急性の感染が疑われます。抗生剤の点滴など早急な対処が必要です
  • 尿に明らかな血が混じる、またはほとんど尿が出ない——別の病気の可能性があるため、速やかな精密検査が必要です
  • 直近の血液検査でPSA値が高いと指摘された——前立腺がんの除外を優先してください

③ 原因

慢性前立腺炎の多くは細菌感染ではなく、複数の要因が重なって発症します。世界的な分類(NIH分類)では、細菌が原因の「II型(慢性細菌性)」と、そうでない「III型(慢性骨盤痛症候群)」に分けられ、臨床の約90%はIII型です。

物理的うっ血・圧迫
長時間の座位・デスクワーク・自転車・長距離運転
前立腺周囲の静脈がうっ滞し、微細な炎症を繰り返す。最も多い誘因
骨盤底筋の過緊張
ストレス・過労・不安障害
筋肉が過度にこわばり、神経を圧迫・刺激する。精神的ストレスで悪化しやすい
尿の逆流(化学的刺激)
排尿時の高圧、前立腺管への逆流
尿成分が前立腺組織に触れ、化学的炎症を引き起こす
神経障害性疼痛
陰部神経・下腹神経の過敏化
痛みの記憶が脊髄・脳に刻まれ、刺激がなくても痛む「中枢性感作」へ
免疫異常・自己炎症
自己免疫的な炎症反応
明確な感染源がなくても炎症が持続する。難治例に多いパターン
過去の細菌感染
細菌性前立腺炎の既往、性感染症(クラミジア等)
感染は治っても、炎症・神経過敏が残ることがある
MECHANISM
慢性痛の核心:モヤモヤ血管(異常血管)とは
痛みが長引く本当の原因と、その仕組み
「モヤモヤ血管」が長引く痛みの源です

慢性的な炎症が続くと、患部には正常な血管とは異なる、もろくて神経を伴った「異常血管(モヤモヤ血管)」が増殖します。この血管は刺激に対して過剰に反応し、炎症物質と痛みを感じる神経を周囲に供給し続けます。MRIや通常の尿検査では見つかりにくいため、「異常なし」と言われやすいのもこのためです。詳細な血管造影検査で初めて確認できます。

前立腺動脈から炎症により造影剤が漏れてモヤモヤと見える(当院の血管撮影画像)

④ 放置リスク・自然経過

慢性前立腺炎は命に直接関わることは稀ですが、放置すると痛みが脳の神経回路に記憶され、治りにくい「難治性疼痛」へ移行するリスクがあります。適切なタイミングでの治療が、長期的なQOL(生活の質)を守ります。

 
 
軽症期 〜3ヶ月
断続的な会陰部の不快感・軽い頻尿
✅ 生活改善で落ち着くケースもある。この段階での対処が最も効果的
 
中等度 3〜12ヶ月
座位での痛みが日常的になり、仕事に支障が出始める
⚠️ モヤモヤ血管の増殖が進む。抗生剤・鎮痛剤への依存が始まりやすい
 
重症・難治化 1年以上
仕事・性生活・睡眠が著しく障害される
🔴 脳・脊髄の痛み回路が過敏化(中枢性感作)。うつ・不安障害を合併しやすくなる
 
慢性疼痛の固定化 数年以上
痛みが「脳の記憶」として定着し、何もしなくても痛む
🚨 治療効果を出すまでに長期間を要する。早期介入が将来の回復を大きく左右する
長期的なステロイド・鎮痛剤使用のリスク

痛みを一時的に和らげるためにステロイド注射や強力な鎮痛剤を長期使用すると、骨盤周囲の組織が変性したり、薬剤依存が生じたりすることがあります。根本の異常血管に対処しないまま症状だけを抑える治療を続けることには注意が必要です。

⑤ 検査・診断

慢性前立腺炎の診断は、細菌感染や悪性疾患を除外したうえで、症状スコア(NIH-CPSI)や画像検査で総合的に判断します。通常の検査で「異常なし」と言われても、造影MRIや血管造影で初めて異常血管が見つかるケースがあります。

尿検査・尿培養 基本検査
細菌感染の有無、白血球の量を確認
陰性でも慢性前立腺炎は否定できない。非細菌性のケースが約90%
PSA・直腸診 がん除外
前立腺がんリスク評価・前立腺の硬さ・圧痛・白血球数の確認
硬結がある場合はがんの除外を最優先。炎症でもPSAが軽度上昇することがある
MRI(造影) 炎症・腫瘍
炎症による血流増加・腫瘍・神経への影響を評価
通常MRIでは映りにくい場合も。造影MRIでより詳細に把握できることも
「MRI・尿検査で異常なし」でも痛みが続く方へ

通常の検査では映らない微細なモヤモヤ血管が痛みの原因になっているケースがあります。「何度調べても異常なし」と言われ続けている方でも、炎症血管(モヤモヤ血管)が関係していることもあります。

⑥ 似た病気との見分け方

会陰部や下腹部の痛みは、慢性前立腺炎以外の原因でも起こります。適切な治療のために、以下の疾患との鑑別が重要です。

前立腺がん・膀胱がん
50歳以上・血尿・PSA高値がある場合は最優先で除外。症状が似ているため鑑別が重要。
急性細菌性前立腺炎
高熱(38度以上)+激しい排尿痛が突然起きる。抗生剤静注が先決で当院の治療より緊急受診を優先。
間質性膀胱炎
尿が溜まると下腹が痛み、排尿すると楽になる。男性にも起こり、診断が難しい疾患。
陰部神経痛
座るとお尻・陰部がピリピリ焼けるように痛む神経痛。長距離自転車や分娩が原因になることも。
精索静脈瘤
睾丸周囲の静脈がコブ状に拡張し、重だるい痛みが出る。立位で悪化し、左側に多い。
鼠径ヘルニア
腹圧をかけると鼠径部が出っ張り、違和感・痛みが出る。外科的処置が必要なケースが多い。
腰椎・仙腸関節疾患
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が骨盤底・会陰部へ放散痛を起こすことがある。
クラミジア尿道炎
性感染症による炎症。初期には無症状のことが多く、検査で除外することが重要。

⑦ 治療法

慢性前立腺炎の治療は、まず生活改善・薬物療法などの保存療法から始め、改善が乏しい場合に血管内治療を検討します。重要なのは「なぜ痛みが続くのか」の根本原因を見極め、それに合った治療法を選ぶことです。

STANDARD TREATMENT
一般的な保存療法
まず試みる基本的な治療法と、その限界
🪑
生活習慣の改善
長時間座位の回避、円座クッション使用、飲酒・辛いもの・刺激物の制限
全ての治療の基本。効果はあるが、異常血管への根本治療ではない
💊
α1遮断薬(ハルナール等)
前立腺・尿道の筋肉を緩め、尿流改善・痛み軽減
効果には個人差がある。排尿症状が強い方に有効
🔬
抗生剤
細菌感染が確認された場合の第一選択
非細菌性(約90%)には効果が限定的。長期使用で耐性化リスクがある
🌿
漢方(八味地黄丸・猪苓湯等)
泌尿器症状の緩和。体質改善を目的とした補助療法
軽症例には有効。重症・難治例では効果不十分なことが多い
🏃
骨盤底筋リハビリ
骨盤底筋の過緊張を緩和し、痛みを軽減する理学療法
筋緊張が主因のケースに有効。継続的な通院が必要
💆
鎮痛剤・神経障害性疼痛薬
ロキソニン・リリカ等で痛みの感覚を抑える対症療法
症状の一時的な緩和のみ。根本の異常血管には作用しない

なぜ保存療法だけでは治らないのか

抗生剤を3ヶ月飲み続けても、漢方を半年試しても、骨盤底筋リハビリに通い続けても——それでも痛みが消えない理由があります。保存療法のほとんどは「症状を和らげる」ことを目的としており、痛みの元凶であるモヤモヤ血管(異常血管)そのものには作用しません。

骨盤底筋をどれほどほぐしても、異常血管が炎症物質を出し続けている限り、痛みのサイクルは断ち切れません。これが「何をやっても治らない」と感じる多くの方の本当の理由です。

セルニルトンを何ヶ月も漫然と飲み続けている方、「もうなかなか治らない」と言われてしまった方も、諦めないでください。痛みの根本であるモヤモヤ血管に直接アプローチする、次の選択肢があります。

OUR TREATMENT
当院の専門治療
保存療法で改善しない難治性の慢性前立腺炎へのアプローチ
精密・根治的アプローチ

カテーテル治療(TAME)
(経動脈的微細血管塞栓術)

方法 マイクロカテーテルを使って患部の異常血管に直接アプローチ。一時的塞栓物質で異常血管を物理的に減少させる
所要時間 約40〜60分。当日帰宅可能
回数の目安 効果は段階的に現れるため、複数回治療される方が多い
麻酔・入院 局所麻酔・入院不要
適応 中〜重度の難治性
カテーテル治療の仕組み。前立腺動脈のモヤモヤ血管に一時的塞栓物質を投与します
📍 福岡・長崎どちらでも受けられます

カテーテル治療(TAME)は、福岡ペインケアクリニック(福岡市博多区中洲)とながさきハートクリニック(長崎市)の両院で対応しています。循環器内科医としての血管治療技術を応用した、専門医による治療です。

福岡のカテーテル室。精密な血管内治療のための設備が整っています
使用する極細カテーテル。前立腺動脈の細い分枝まで届く精密器具です
EVIDENCE
エビデンス:TAMEの臨床データ
国内外の論文が示す、経動脈的微細血管塞栓術の有効性データ
📄 論文①:平均5年続いた痛みの44例(CVIR掲載・後ろ向き研究) 文献一覧へ ↓

欧州のIVR(画像下治療)専門誌 CardioVascular and Interventional Radiology(CVIR)に掲載された44例の報告。対象患者の症状持続期間は平均約59か月(約5年)。前立腺動脈の異常血管をカテーテルで塞栓した結果、痛み・症状スコアの持続的な改善が確認されました。

約5
平均罹病期間
(約59か月)
7.0→3.4
痛みの強さNRS
(約50%以上改善)
27→18
NIH-CPSI
(前立腺炎スコア)
0
重篤合併症
(一時的な排尿違和感のみ)
▶ 痛みの強さ(NRS:0〜10)の推移
7.0
 
治療前
4.8
 
1ヶ月後
4.1
 
3ヶ月後
3.7
 
6ヶ月後
3.4
 
最終

治療直後から痛みが引き、その後もリバウンドせず改善が持続しているのが特徴です。

論文②:デンマークの前向き研究(Malling 2021・JVIR掲載)

従来治療が効かなかった患者に対するカテーテル治療で、治療6ヶ月後のNIH-CPSIが平均25点から10〜12点まで減少したと報告されています。複数の研究機関から「スコアが半分以下になる」という同様のデータが報告されており、この治療の再現性の高さを示しています。

知っておいていただきたいこと

論文①は後ろ向き研究(過去のデータの集計)であり、プラセボとの比較試験ではありません。医学界全体の「標準治療」となるには、さらに大規模な長期データが必要な段階です。効果には個人差があり、すべての方の痛みがゼロになるわけではありません。

TREATMENT FLOW
治療選択フロー
診察・画像評価の結果から最適な治療を選択します
📋 診察から治療まで
初診 → 問診・画像評価(MRI・PSA)で炎症・異常血管を評価
治療の適応かどうかをご説明します
中〜重度の難治性 / 保存療法で改善しない方
カテーテル治療(TAME)
局所麻酔・約40〜60分・当日帰宅
異常血管を物理的に減少させる根治的アプローチ
※ 治療の適応と詳細は、診察・画像評価の結果をもとに医師がご説明します
PRICE
料金(自費診療)
カテーテル治療(TAME)
両院共通
308,000円〜
保険・医療費控除について

痛みの血管内治療は全て自由診療(保険適用外)です。ただし、確定申告における医療費控除の対象となる場合がありますので、領収書は大切に保管してください。なお、カテーテル治療は日帰り手術として民間生命保険の給付対象となることがあります。ご加入の保険会社にご確認ください。

⚠️ 以下の方は治療が適さない、または慎重な判断が必要です
  • 38度以上の高熱がある急性細菌性前立腺炎(まず抗生剤治療が優先)
  • 前立腺がんの疑い・PSA高値(精密検査・がん治療が先決)
  • 重篤な造影剤アレルギーがある場合
  • 腎機能が著しく低下している場合
  • 抗凝固薬を服用中で休薬できない場合(要相談)
AFTER TREATMENT
治療後の経過とリスク
治療後に現れる一時的な反応と、回復の目安
 
 
当日〜1週間
一時的な治療反応
肛門・尿道の奥に熱感・チクチク感・排尿の一時的な違和感が出ることがあります。穿刺部の軽い内出血も。いずれも炎症の沈静化過程で、通常1〜2週間以内に落ち着きます。
 
1〜3ヶ月
効果が現れ始める時期
座位時の痛みや排尿症状が徐々に軽減。個人差はありますが、多くの方がこの時期に改善を実感します。
 
3〜6ヶ月
最大効果の時期
異常血管の消退が完成し、最大の痛み軽減効果が現れます。論文報告ではNRS 7.0→3.7(6ヶ月時点)と改善が持続。
 
治療後の注意
生活習慣の継続が大切
長時間座位の回避・刺激物を控えるなどの習慣を続けることで、治療効果を長く維持できます。再発した場合も追加治療に対応します。
FIRST STEP
まず、症状を相談してみませんか?

「本当にモヤモヤ血管があるのか」「自分は治療の対象なのか」——まず診察で状態を確認するだけでも、次の一手が変わります。まずはLINEで症状をお知らせください。

LINE相談無料。治療の強制はありません。「まだ迷っている」という段階でも大歓迎です。

⑧ 一般泌尿器科との違い

当院が担うのは「保存療法を試しても改善しない難治性の慢性前立腺炎」へのアプローチです。一般泌尿器科の治療を否定するものではなく、「次のステップ」として機能するクリニックです。

 
一般泌尿器科
当院(血管内治療)
診断ツール
尿検査・PSA・直腸診・MRI
血管造影・造影MRI(モヤモヤ血管の評価)
主な治療
抗生剤・α遮断薬・漢方・リハビリ
カテーテル治療(TAME)
対象患者
初発〜中等度
保存療法で改善しない難治例
ステロイド
使用する場合あり
不使用(血管内治療で炎症に対処)
入院
重症例は入院
全治療が日帰り
異常血管へのアプローチ
なし
血管内から直接治療
当院が最もお役に立てる方
  • 抗生剤・α遮断薬・漢方を試したが、3ヶ月以上改善しない
  • 複数の泌尿器科を受診したが「様子を見て」としか言われない
  • 「菌はいない」「MRI異常なし」と言われたが、痛みは現実にある
  • デスクワーク・運転の多い仕事を続けながら治したい
  • 手術・入院は避けたいが、根本から改善したい

⑨ 治療実例・症例紹介

症例:50代男性 ── 再発した慢性前立腺炎(抗菌薬・セルニルトン無効)
治療前
太もも裏・臀部・肛門周囲の痛みで座れるのは30分が限界。車の振動でも悪化し、楽しみにしていた旅行を2回キャンセル。前回は効いた抗菌薬が今回は効かず、セルニルトンだけでは全く改善しない状態が続いていました。
カテーテル治療(TAME)後
治療約3日後から効果を実感。約2週間で太もも裏の痛みはほぼ消失し、臀部・肛門周囲の痛みも大幅に軽減。長時間の座位が可能になり、仕事・日常生活への支障は大きく改善しました。
※ 治療効果には個人差があります。すべての方に同様の結果を保証するものではありません。

その他の治療例については、LINEでのご相談や初診時に、医師から直接お伝えすることができます。

⑩ よくあるご質問(FAQ)

Q1. 慢性前立腺炎とはどんな病気ですか?
前立腺の炎症により、会陰部・下腹部・肛門周囲などに3ヶ月以上にわたって痛みや不快感が続く病気です。細菌が原因でないことが約90%を占め、「慢性骨盤痛症候群(CPPS)」とも呼ばれます。検査で異常が出にくいため、診断がつくまでに時間がかかることも珍しくありません。
Q2. 抗生剤を何ヶ月飲んでも治らないのはなぜですか?
慢性前立腺炎の約90%は「非細菌性」です。抗生剤は細菌を標的とする薬なので、細菌が関与しないケースには効果が非常に限定的です。長引く痛みの本当の原因は、前立腺周囲に増殖した異常血管(モヤモヤ血管)と神経の過敏化にあります。この部分に働きかけない限り、痛みは解消されません。
Q3. 尿検査もMRIも「異常なし」なのに、なぜ痛むのですか?
通常の検査では映りにくい微細なモヤモヤ血管(異常血管)が痛みの源になっているためです。これは血管造影や造影MRIで初めて確認できる場合が多く、一般的な検査では「正常」と判定されてしまいます。「異常なし=痛みの原因がない」ではありません。「気のせい」「ストレスのせい」ではなく、身体的な原因があります。
Q4. カテーテル治療(TAME)とはどんな治療ですか?
マイクロカテーテルを用いて前立腺周囲の異常血管(モヤモヤ血管)に直接アプローチし、塞栓物質で物理的に異常血管を減少させる治療です。根本的な炎症の原因に対処するため、保存療法では改善しなかった難治性の慢性前立腺炎に有効なケースがあります。局所麻酔・約40〜60分・当日帰宅可能です。
Q5. 治療にどれくらいの回数が必要ですか?
カテーテル治療(TAME)は効果が段階的に現れるため、経過を確認しながら複数回治療される方が多いです。いずれも日帰りで行えるため、仕事への影響を最小限に抑えられます。
Q6. 治療費はいくらですか?保険は使えますか?
カテーテル治療(TAME)は308,000円〜(税込・症状により変動)です。現時点では公的健康保険の対象外(自由診療)です。ただし確定申告の医療費控除の対象となる場合がありますので、領収書は大切に保管してください。民間医療保険(日帰り手術給付金)が適用になるケースがありますので、加入中の保険会社にご確認ください。
Q7. 入院は必要ですか?仕事はいつから復帰できますか?
入院は不要です。局所麻酔の日帰り治療で、術後は院内で数時間休んでからご帰宅いただけます。デスクワークは翌日から可能なケースが多いです。長時間の運転・激しい運動は1週間程度お控えいただくようお願いしています。
Q8. 治療は痛いですか?どんな感覚がありますか?
穿刺部(手首または足の付け根)は局所麻酔をするため、傷口の痛みはごく軽度です。カテーテルが前立腺動脈に到達し薬液・塞栓材が入る際、肛門の奥や会陰部に熱感・圧迫感・チクチク感を感じることがあります。治療中に不快であれば随時お伝えいただけます。
Q9. 座るとなぜ悪化するのですか?
椅子に座ると、前立腺・会陰部が椅子のシートで直接圧迫されます。これにより前立腺周囲の静脈がうっ血し、すでに過敏になっている神経がさらに刺激されます。穴あきクッション(ドーナツクッション)を使うと圧迫が緩和され、症状が和らぐことがあります。
Q10. ストレスと慢性前立腺炎に関係はありますか?
大きく関係します。ストレスが高まると自律神経が乱れ、骨盤底筋群が過緊張状態になります。筋肉が硬くこわばると前立腺周囲の神経を圧迫・刺激し、痛みが強くなります。また、睡眠不足が続くと痛みへの感受性が上がるため、悪循環に陥りやすいです。
Q11. 性機能・生殖能力に影響はありますか?
TAMEは前立腺の縮小を目的とした治療ではないため、性機能(勃起・射精)や精液の質に悪影響を及ぼしたという報告はありません。むしろ痛みが軽減されることで、性生活が改善するケースが多いです。子づくりへの影響も報告されていませんが、個別の状況については初診時に医師にご相談ください。
Q12. 前立腺がんになりますか?
慢性前立腺炎が直接がんに移行するという証拠はありません。ただし、症状が似ているため、PSA検査や直腸診でがんを除外することは非常に大切です。特に50歳以上の方は定期的なPSA検査をお勧めします。
Q13. 「気のせい」「ストレスのせい」と言われましたが本当にそうですか?
いいえ、そうではありません。慢性前立腺炎は検査で異常が出にくいため、そのように言われやすい病気です。ただし痛みには必ず身体的な原因があります。当院では血管造影などでモヤモヤ血管を確認し、「見えない原因」を「見える形」にして治療に臨みます。
Q14. 福岡と長崎どちらで受診できますか?アクセスは?
福岡ペインケアクリニック(福岡市博多区中洲5丁目、地下鉄中洲川端駅近く)とながさきハートクリニック(長崎市)の両院で対応しています。お近くの院またはご都合に合わせてお選びください。LINEで相談後、診察日程をご案内します。
Q15. 造影剤アレルギーがありますが治療を受けられますか?
重篤な造影剤アレルギーがある場合は、カテーテル治療(TAME)を安全に行えない可能性があります。軽度のアレルギーの場合は前投薬で対応できるケースもあります。まずLINEまたは初診時に詳しい状況をお伝えください。
Q16. 抗生剤以外に試す価値がある保存療法はありますか?
はい。骨盤底筋リハビリ(理学療法士による骨盤底へのアプローチ)、定期的な入浴(温熱療法)、ストレス管理(マインドフルネス等)、飲酒・香辛料の制限などは、症状を和らげる可能性があります。ただし、これらはいずれも症状緩和が目的であり、異常血管への根本治療ではありません。
Q17. 射精すると悪化しますが、控えた方がいいですか?
痛みが強い時期は無理に行う必要はありませんが、長期間の禁欲は前立腺液が滞留しやすく、かえって炎症を悪化させることがあります。痛みの程度に応じて無理のない範囲で定期的に射精することが推奨される場合もあります。詳しくは医師にご相談ください。
Q18. 一生治らないのでしょうか?
そうとは限りません。症状がゼロになる方もいますし、「気にならない程度」まで改善するケースも多くあります。ただし、異常血管が根本にある場合、それにアプローチしないと再発しやすいのも事実です。当院の血管内治療は、この「再発しやすい根本」に対処することを目標としています。
Q19. 温めると楽になりますか?逆効果になることはありますか?
入浴で会陰部を温めると血流が改善し、骨盤底筋の緊張も緩むため、多くの方で症状が和らぎます。急性期(高熱・強い炎症がある時期)に温めることは炎症を悪化させる可能性があるためお控えください。慢性期の症状緩和には積極的な入浴をお勧めしています。
Q20. 複数の病院を転々としています。当院での初診の流れを教えてください。
まずLINEでご相談いただけます。症状・これまでの治療歴・お住まいなどをお聞きし、診察の日程をご案内します。初診では問診・画像評価を行い、治療の適応かどうかをご説明します。福岡の初診は無料、長崎は初診料5,500円(税込)です。

⑪ まとめ

  • 慢性前立腺炎の約90%は非細菌性。抗生剤が効かないのは病気の性質上、自然なことです。「治らない」のは薬が間違っているのではなく、アプローチが痛みの根本に届いていないためです
  • 長引く痛みの正体はモヤモヤ血管(異常な炎症血管)が前立腺周囲に増殖し、神経を刺激し続けることです。この血管は通常の検査では見つかりにくく、「異常なし」と言われることがよくあります
  • 当院のカテーテル治療(TAME)は、血管の内側からこのモヤモヤ血管に直接アプローチします。局所麻酔・日帰りで行え、翌日から通常生活が可能です
  • 44例の論文報告では平均約5年続いた痛みがNRS 7.0→3.4(約50%以上)に改善し、NIH-CPSIも27→18に低下。リバウンドなく改善が持続したと報告されています
  • 福岡ペインケアクリニック(福岡市中洲)・ながさきハートクリニック(長崎)の両院で対応。2,500例以上の血管内治療経験を持つ専門医が担当します
  • 「手術はしたくない」「入院できない」という方にも、日帰り・局所麻酔・ステロイド不使用の低侵襲治療として対応できます
  • 何年も悩んでいることをためらわずに相談してください。「気のせい」ではなく、「治療できる原因」があるかもしれません
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ここまで読んでくださった皆さまへ
何年も痛みと向き合ってきた方が、この記事にたどり着くことが多いと感じています。
当院のカテーテル治療は日帰り・ステロイド不使用・翌日から通常生活が可能
「また同じことを繰り返すのでは」という不安ごと、まずLINEでお聞かせください。
治療を決めるのは診察後、あなた自身です。
※ LINE相談無料。診察後に治療方針をご説明します。
監修医師
坂井 伸彰(さかい のぶあき)
福岡ペインケアクリニック 院長 / ながさきハートクリニック 痛みの血管内治療外来
日本専門医機構認定内科専門医 / 日本医師会認定スポーツ健康医
循環器内科医としての血管治療技術を応用した「痛みの血管内治療」を専門とし、2,500例以上の血管内治療を経験。慢性前立腺炎(慢性骨盤痛症候群)を含む難治性疼痛に対して、地元九州でカテーテル治療(TAME)を行っている。
REFERENCES 参考文献
  1. 日本泌尿器科学会「前立腺炎診療ガイドライン」
  2. Transcatheter Arterial Embolization for Chronic Prostatitis/Chronic Pelvic Pain Syndrome: A Retrospective Study of 44 Patients. CardioVascular and Interventional Radiology (CVIR).
  3. Malling B, et al. Prostatic Artery Embolization for Chronic Prostatitis/Chronic Pelvic Pain Syndrome: A Prospective Study. Journal of Vascular and Interventional Radiology. 2021.
  4. Nickel JC, et al. The NIH Chronic Prostatitis Symptom Index: development and validation of a new outcome measure. J Urol. 1999.
  5. 日本性感染症学会「性感染症 診断・治療ガイドライン 2021」
  6. Krieger JN, et al. NIH consensus definition and classification of prostatitis. JAMA. 1999.


九州ペインケアネットワーク
Kyushu PainCare Network

福岡ペインケアクリニックと、ながさきハートクリニックは、
モヤモヤ血管治療が受けられるクリニックで、同水準の治療とサポート体制を提供しています。

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