変形性膝関節症
変形性膝関節症
変形性膝関節症は、膝関節の負荷や繰り返す炎症により痛み・こわばり・可動域制限・骨変形・軟骨損傷を生じる疾患です。一般的な保存療法で改善が乏しい場合、異常な炎症新生血管(いわゆる「モヤモヤ血管」)が痛みの持続に関与する可能性が高いです。
当院では、こうした異常血管に血管内治療(カテーテル)でアプローチし、痛みの根本要因の炎症を直接しずめることを目指します。
主な症状
膝の痛み
立ち上がる、歩く、階段の昇降時に痛みを感じる。
進行すると安静時や夜間にも痛みが持続する。
関節のこわばりや動かしにくさ
朝起きたときや長時間座った後に膝がこわばる。
膝の腫れや熱感
炎症が進むと膝に腫れや熱を持つことがある。
歩行障害
片足を引きずるような歩行(跛行)が見られる。
関節の変形
症状が進行するとO脚やX脚の変形が目立つようになる。
炎症が起きる主な原因
滑膜や関節内に炎症を繰り返すことにより、変形や痛み・腫れなどを生じます。
加齢による軟骨の摩耗
年齢とともに関節の軟骨がすり減り、炎症が生じる。
肥満や過度な負荷
体重が増えることで膝関節への負担が増す。
運動不足
筋力が低下し、膝の安定性が損なわれる。
スポーツや労働による関節の酷使
過剰な運動や仕事での膝の使い過ぎが影響。
遺伝的要因
家族に変形性膝関節症の人がいる場合、発症リスクが高まる。
一般的な従来の治療法
薬物療法(鎮痛剤・抗炎症薬)
鎮痛薬や湿布を使用し、炎症と痛みを軽減。
理学療法(ストレッチ・リハビリ)
膝関節周囲の筋力を強化し、関節の安定性を向上させる。
装具療法(膝サポーター・インソール)
膝への負担を軽減するため、適切なサポートを行う。
関節注射(ヒアルロン酸・ステロイド)
ヒアルロン酸注射で軟骨の保護、ステロイド注射で炎症を抑える。
手術(重度の場合)
骨切り術や人工膝関節置換術(TKA)などを行うことがある。
自分でできる対処法
膝関節に負担をかけない姿勢を意識する
立ち方や歩き方を見直し、膝に均等に体重をかける。
適度なストレッチと運動
大腿四頭筋を鍛え、膝の負担を軽減する。
体重管理を行う
適正体重を維持し、膝への負担を軽減する。
温熱療法を活用する
温湿布や入浴で血流を促進し、筋肉の緊張を和らげる。
適切な靴やインソールを使用する
衝撃を吸収し、膝への負担を軽減する。
当院の治療:血管内治療(日帰りカテーテル治療)
慢性化した変形性膝関節症の痛みには、異常な新生血管(モヤモヤ血管)が関与していることがあり、これが痛みを持続させる原因となっています。血管内治療(カテーテル治療)は、これらの異常血管を閉塞し、痛みを軽減し生活の質を向上させる新たな治療法で、ようやく福岡と長崎で治療を受けられるようになりました。すでにアメリカとドイツでは保険診療として治療されており、有効性と安全性が高いことは様々な論文で報告があります。
- 手術するまではないと言われたけど、湿布や痛み止めだけでは痛みが引かない人
- 手術はどうしても避けたいが痛みを減らしたい人
- 早期に炎症を減らして変形のスピードを抑えたい人
上記の方々にカテーテル治療は適しています。
カテーテル治療直後の造影でモヤモヤ消失
ひざ内側のモヤモヤ血管(▲▲)治療前
カテーテル治療で期待できること
- 炎症の抑制 :異常炎症血管のみを直接遮断することで、炎症細胞と異常神経が減り組織障害と痛みが軽減する。
- 血流の正常化 :血流が適正に保たれることで適切な組織へ血液や流れ組織修復が促進される。
- 長期的な改善が期待できる :根本的な原因にアプローチすることで、持続的な症状の改善が可能。
効果には個人差があり、すべての方に適応・有効とは限りません。適応は問診・診察・画像検査(レントゲン/エコー/必要に応じてMRI)で総合判断し、丁寧にご説明します。
特徴
- 低侵襲 :カテーテルを使用するため、体への負担が少ない。
- 即日帰宅可能 :治療後すぐに日常生活に戻れる。
- ピンポイントで治療 :異常血管を特定し、局所的に治療を行う。
血管内治療は、従来の治療法で改善が見られなかった慢性的な変形性膝関節症の患者にとって、新たな選択肢となる治療法です。
治療実例
⇨両側の変形性膝関節症に対してカテーテル治療を行い、大幅に痛みが軽減した1例
論文紹介
⇨世界と日本の論文を分かりやすくご紹介しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 日帰りですか?
A. はい、基本は日帰り・鼠径部の局所麻酔です。治療時間は40分程度です(個人差あり)。
Q2. どのくらいで痛みが楽になりますか?
A. 個人差はありますが、数週〜1–2か月で変化を実感する方がいます。
Q3. 手術前でも受けられますか?
A. 可能です。手術は回避したい/時期を遅らせたい方の選択肢にもなり得ます。
Q4. どんな人が向いていますか?
A. 保存療法で効果不十分な方、動き出しの痛みが強い方、腫れたことがあったり圧痛がはっきりしている方です。
Q5. 保険適用ですか?
A. 当院のカテーテル治療は自費診療です。公的保険の対象外ですが、医療費控除や医療保険の給付対象となることがあります。詳細はお問合せください。
Q6. リハビリは必要ですか?
A. はい。カテーテル治療で痛みを減らし、運動療法の併用で改善度・持続性が高まります。
関連リンク(内部)
-
部位別:膝の痛み一覧
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施術解説:痛みのカテーテル治療とは
