テニス肘、ゴルフ肘
テニス肘・ゴルフ肘
上腕骨外・内側上顆炎|握ると痛い・何ヶ月も治らない
ペットボトルの蓋を開けるとき、肘の外側に鋭い痛みが走る。ドアノブを回すだけで思わず手が止まる。パソコン仕事を続けていると夕方には肘がジンジン疼く。そんな経験が3ヶ月、半年と続いているなら、それは「テニス肘」または「ゴルフ肘」と呼ばれる腱の慢性障害かもしれません。
湿布を貼り続け、サポーターも試し、ステロイド注射を打ってもらったのに、少し楽になってはまた再発する——この繰り返しに疲れている方が後を絶ちません。長引く痛みの現場では、MRIで映りにくい「異常血管(モヤモヤ血管)」が増殖し、それに沿って痛みを伝える神経が伸びていることが研究で明らかになっています。
当院(福岡ペインケアクリニック・ながさきハートクリニック)では、この異常血管を標的にした動注治療・カテーテル治療(TAME)を提供しています。難治性テニス肘はもちろん、ゴルフの現役復帰を急ぎたい方、育児や仕事への支障を一日も早く解消したい方にも対応しています。
- 3ヶ月以上続く場合は「難治性」——自然治癒が難しい状態に移行しているサインです
- 長引く痛みの正体はモヤモヤ血管——MRIに映らなくても、患部に異常血管が増殖している場合があります
- 当院の治療は動注・カテーテル(TAME)——湿布・注射・リハビリで改善しない難治例に対応します
- 論文で示された良好な治療成績——機能障害スコア(Quick DASH)が治療前50.8から24ヶ月後2.7へ、痛みや握力も有意に改善
- 局所麻酔・日帰り・重篤な合併症0件——動注治療は翌日から通常業務に復帰できるケースが多いです
① テニス肘・ゴルフ肘とは
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は手首を甲側に反らす筋肉の腱(主に短橈側手根伸筋腱)が肘の外側の骨に付着する部分に、繰り返しの負荷によって微細な損傷と慢性炎症が起きる疾患です。一方、ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)は手首を掌側に曲げる筋肉の腱が肘の内側で同様の障害を起こします。名前にスポーツが入っていますが、現在ではデスクワーカーや家事・育児をする方に多く見られます。
なぜ「肘」が痛いのに「手首の使いすぎ」が原因なのか?
手首や指を動かす筋肉の「起点(付着部)」が肘の骨にあります。末端を酷使するほど、その起点に引っ張りの力が集中し、腱に微細な断裂と炎症が蓄積します。
初期は休めば回復しますが、炎症が繰り返されると腱の組織が変性し、傷を修復しようとして異常な毛細血管(モヤモヤ血管)が増殖。この血管に沿って痛みを感じる神経も伸びてくるため、本来は無害なはずの「握る」「回す」動作でも強い痛みが起きるようになります。
繰り返しの負荷 → 腱の微細断裂 → 急性炎症 → 不十分な安静・治癒 → 腱変性(テノシノーシス) → 修復のために異常血管増殖 → 痛覚神経も増殖 → 少しの刺激でも強い痛み → 難治性
これまでの治療は「腱の外側から」行う湿布・注射・衝撃波でした。動注治療・カテーテル治療(TAME)は、痛みの源である異常血管に直接働きかけ、過敏になった痛みの環境そのものを改善します。
② 症状・セルフチェック
テニス肘・ゴルフ肘の症状は「握る・回す・持つ」動作で現れるのが特徴です。初期は特定の動作時のみですが、慢性化すると安静時や夜間にも痛みが続くようになります。
ペットボトルの蓋を開ける、雑巾を絞る、ドアノブを回す——これらの動作でズキッとした鋭い痛みが肘に走ります。テニス肘は外側、ゴルフ肘は内側に感じます。
キーボード入力やマウスのクリックを続けると、夕方になるにつれて肘の付け根が熱を持つように痛んできます。翌朝には少し楽になるものの、また繰り返す。
物を握る動作が怖くなり、「以前より握れていない」と感じます。フライパンや鍋を持ち上げる際、思わず落としそうになることも。
重症化すると、じっとしていても鈍痛が続き、夜中に寝返りを打つたびに目が覚めることがあります。睡眠の質が落ち、日中の集中力にも影響します。
テニスのバックハンド、ゴルフのスイングで激痛が走り、競技そのものを諦めざるを得ない状態になります。「もうラケットが振れない」という声をよく聞きます。
赤ちゃんを抱き上げる瞬間に肘が痛み、抱っこが怖くなります。ミルクの缶のフタを開けることすら辛い——育児中の方にとって深刻な問題です。
- ペットボトルの蓋を開けるとき、肘に鋭い痛みが走る
- ドアノブやタオルを絞る動作で痛みが出る
- 肘の骨の出っ張り(外側または内側)を指で押すと飛び上がるほど痛い
- パソコン作業・マウス操作を続けると肘が痛む・重だるくなる
- フライパンや鍋を持ち上げると肘が痛む
- テニスのバックハンドやゴルフのスイングで激しく痛む
- 夜間・安静時にも肘がジンジンと疼く
- 朝起きたとき、肘〜前腕にこわばりを感じる
- 湿布・サポーター・ストレッチで一時的に楽になるが、また痛くなる
- ステロイド注射を打ったが、3〜6ヶ月以内に再発した
- 症状が3ヶ月以上続いている
- 転倒・打撲後に肘の形が変わった、または動かせない:骨折・脱臼の可能性があります。
- 肘が赤く腫れて熱を持ち、全身に高熱がある:化膿性関節炎など、感染症の疑いがあります。
- 「ブチッ」という感覚とともに急に力が入らなくなった:腱断裂の可能性があります。放置すると筋力の回復が困難になります。
③ 原因
テニス肘・ゴルフ肘の原因は大きく「機械的ストレス(使いすぎ)」と「血管・神経の変化(生物学的変化)」の二層に分けられます。どちらか一方だけでなく、両方が絡み合って慢性化します。
| 分類 | 具体的な要因 | 代表的な職業・状況 |
|---|---|---|
| 繰り返しの負荷 (オーバーユース) |
手首・指の反復動作、強い把持動作、ラケット・クラブの振り | デスクワーク、美容師、調理師、ゴルファー、テニス愛好家 |
| 筋力・柔軟性の低下 | 前腕筋群の疲労蓄積、肩・胸郭のアライメント不良 | 中高年以降、更年期(ホルモン変化で腱が硬化) |
| 不良姿勢・動作パターン | 猫背による肩甲骨位置の変化、グリップの過剰な握り込み | 長時間のPC作業、スマートフォンの長時間使用 |
| 腱の変性(テノシノーシス) | 繰り返しの炎症による腱組織の変性・器質化 | 発症から3ヶ月以上経過したすべての方 |
| モヤモヤ血管の増殖 | 修復過程で生じた異常血管増殖、痛覚神経の伸長 | 難治性・再発を繰り返している方 |
モヤモヤ血管とは何か
正常な腱には血管がほとんどありません。しかし慢性炎症が続くと、傷を修復しようとして本来不要な毛細血管が大量に新生されます。これが「モヤモヤ血管(血管新生)」です。問題はこの血管に沿って痛みを伝えるP物質産生神経も一緒に伸びてくること。触れるだけでも強い痛みを感じる「痛覚過敏」の環境が出来上がります。
④ 放置するとどうなるか
「そのうち治るだろう」と我慢しながら使い続けると、腱の状態は段階的に悪化し、より治療が難しい状態に進行します。
| 段階 | 症状の状態 | 特徴と対処の目安 |
|---|---|---|
| 急性期 (〜4週) |
動作時の痛み。安静で改善する。 | この段階なら安静・ストレッチ・装具で自然回復が期待できる。 |
| 亜急性期 (1〜3ヶ月) |
安静でも完全には改善しない。繰り返し再発する。 | 腱変性が始まっているサイン。ステロイド注射・リハビリを検討する時期。 |
| 慢性期 (3〜6ヶ月) |
夜間痛・安静時痛が出現。握力低下が顕著になる。 | モヤモヤ血管が増殖している可能性が高い。保存療法の効果が出にくくなる。 |
| 難治性 (6ヶ月以上) |
日常動作すべてに支障。仕事・育児・スポーツが困難になる。 | 動注治療・カテーテル治療(TAME)の適応を検討する段階。 |
ステロイドは強力な抗炎症作用があり、激痛の急場をしのぐのに有効ですが、同一部位に繰り返し注射すると腱の強度が低下し、腱断裂のリスクが高まります。また、根本原因であるモヤモヤ血管の増殖は解消されないため、時間が経てば痛みが戻ってきます。「注射→一時改善→再発」を繰り返している方は、一度根本的な原因へのアプローチを検討してみてください。
⑤ 検査・診断
テニス肘・ゴルフ肘の診断は主に問診と身体診察で行います。画像検査は除外診断(他の疾患を排除するため)や重症度評価に使われますが、MRIで異常が軽微でも強い痛みが続くケースは非常に多いです。
| 検査 | 確認できること | 備考 |
|---|---|---|
| 問診・身体診察 | 圧痛点の確認(Thomsenテスト等)、痛みの性質・期間 | 最も基本的な診断。熟練した医師の診察が重要。 |
| エコー(超音波) | 腱の肥厚・変性、モヤモヤ血管(ドプラ血流)の有無と程度 | リアルタイムで血流が確認できる。治療効果の評価にも使用。 |
| MRI | 腱の断裂の程度、周囲組織への炎症波及 | モヤモヤ血管は映りにくい。「MRI軽度」でも強い痛みは起こりえる。 |
| X線(レントゲン) | 骨棘・石灰化の有無、関節の変形 | 除外診断が目的。腱の状態はわからない。 |
MRIは腱の形態的な変化(断裂・腫れ)を映しますが、異常血管(モヤモヤ血管)や痛覚神経の増殖はMRIでは捉えにくいのです。「MRI正常=問題なし」ではありません。エコーのドプラモードで血流を確認すると、MRIで「軽度異常」とされた部分に豊富な血流が流れ込んでいるケースが多く見られます。
⑥ 鑑別疾患(似た症状を起こす他の病気)
肘の痛みはテニス肘・ゴルフ肘以外の疾患でも起こります。治療方針が異なるため、正確な診断が重要です。
肘の内側の神経(尺骨神経)が圧迫される疾患。ゴルフ肘と似た内側の痛みに加え、薬指・小指のしびれが出るのが特徴的な違い。
橈骨神経の枝が圧迫される疾患。テニス肘より少し先(前腕の外側)が痛み、手背のしびれを伴うことがある。
首の神経が原因で肘〜腕に放散痛が出る。首を動かすと痛みが変わり、肘の圧痛点が明確でないことが多い。
関節の軟骨が摩耗する疾患。肘全体の可動域制限・関節内の引っかかり感を伴う。X線で骨棘が確認できる。
若年スポーツ選手に多い。肘の内側(上腕骨小頭)の軟骨が剥離する疾患。MRI・X線で診断。
突然の力の抜け感とともに強い痛みが走る。放置すると筋力回復が困難になるため、速やかな整形外科受診が必要。
⑦ 治療法
テニス肘・ゴルフ肘の治療は、発症からの期間・症状の強さ・モヤモヤ血管の有無によって選択が変わります。当院では保存療法が十分行われたことを確認した上で、難治例には血管内治療を提案します。
保存療法(一般的な治療)
| 治療法 | 目的・期待できる効果 | 注意点・限界 |
|---|---|---|
| 安静・装具(テニスエルボーバンド) | 患部への負荷を減らし、炎症の継続を防ぐ | 完全な安静は難しく、日常生活での使用を完全には防げない |
| NSAIDs(ロキソニン等)・湿布 | 炎症を抑えて痛みを和らげる | 慢性期には腱の変性そのものには効果が薄い。長期服用で胃腸への影響も |
| ストレッチ・リハビリ(理学療法) | 前腕の柔軟性向上、腱への負荷分散改善 | 正しい方法でなければ逆効果になる場合も。モヤモヤ血管には直接作用しない |
| ステロイド局所注射 | 即効性の高い鎮痛。激痛の急場をしのぐのに有効 | 効果は一時的で再発が多い。繰り返しは腱断裂リスクを高める |
| PRP療法 | 自己血小板の成長因子で腱の修復を促進 | 保険適用外。効果の個人差が大きく、モヤモヤ血管への直接作用は限定的 |
| 体外衝撃波(ESWT) | 腱付着部に衝撃波を与えて修復を促す | 照射時の痛みが強いことがある。保険適用外。効果出るまで複数回必要 |
なぜ保存療法で治らないのか——難治性の本当の理由
湿布を何枚貼っても、注射を打っても、リハビリに通っても改善しない——それは「原因の場所」が違うからかもしれません。
湿布やNSAIDsは腱の表面の炎症を抑えます。ステロイド注射も同様です。しかし、慢性化した痛みの現場にある「モヤモヤ血管」は血管の内部に増殖しており、外から薬剤を塗っても、注射で抑えても、その血管自体は残り続けます。血管が残れば、痛覚神経も残る。結果、少し楽になってはまた戻る——この繰り返しになります。
体外衝撃波やPRPは腱の修復を促す効果はありますが、モヤモヤ血管を直接減らすことを主目的とした治療ではありません。「ステロイドを何回打っても再発する」「衝撃波を試したが効果が出なかった」という方に、血管内からのアプローチを検討していただきたい理由がここにあります。
動注治療・カテーテル治療(TAME)
当院の血管内治療は、痛みの根源であるモヤモヤ血管に直接働きかける治療です。エコーで血流を確認した上で、症状の強さ・罹患期間に応じて最適な方法を選択します。
動注治療
(動脈注射療法)
| 方法 | 手首付近の動脈から薬剤を注入し、肘の異常血管の活動を鎮める |
|---|---|
| 所要時間 | 処置自体は約3分。当日帰宅可能 |
| 回数の目安 | 月に1回を2~3回(症状に応じて調整) |
| 麻酔・入院 | 局所麻酔不要・入院不要 |
| 適応 | 軽〜中等度の慢性炎症、カテーテル治療前後の補助的治療にも |
| 安静 | 当日から通常業務への復帰が多い |
カテーテル治療(TAME)
(経動脈的微小塞栓術)
| 方法 | マイクロカテーテルを使って患部の異常血管に直接アプローチ。塞栓物質で異常血管を物理的に減少させる |
|---|---|
| 所要時間 | 約40分。当日帰宅可能 |
| 回数の目安 | 基本1回(効果確認後に動注治療追加検討) |
| 麻酔・入院 | 局所麻酔・入院不要 |
| 適応 | 中〜重度・3ヶ月以上の難治性、ステロイド注射を繰り返した方 |
| 翌日 | 当日は安静を推奨。翌日から日常生活可。3~4週で効果を実感することが多い |
動注治療・カテーテル治療は、福岡ペインケアクリニック(中洲)とながさきハートクリニックの両院で提供しています。遠方の方はまずLINEでご相談ください。お住まいに近い院をご案内します。
エビデンス(科学的根拠)
治療選択フロー
翌日から復帰可能
基本1回・日帰り
料金(税込)
| 治療 | 片側 | 両側 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 動注治療 | 30,800円 | 41,800円 | 複数回の場合、回数に応じた費用 |
| カテーテル治療(TAME) | 286,000円 | 363,000円 | 造影検査・塞栓材料・処置費用を含む |
動注治療・カテーテル治療はいずれも現時点では自由診療(保険適用外)です。ただし、確定申告における医療費控除の対象となりますので、領収書は大切に保管してください。詳細は診察時にご説明します。カテーテル治療は日帰り手術として民間生命保険の給付対象となることがあります。
禁忌・注意が必要な方
- 腱の完全断裂が疑われる方(手術が優先される場合があります)
- 患部や全身に感染症・化膿性炎症がある方
- 腎機能障害がある方(造影剤の使用に注意が必要)
- 造影剤アレルギーの既往がある方
- 抗凝固薬・抗血小板薬を服用中の方
- 妊娠中・妊娠の可能性がある方
治療後の経過とリスク
治療後2〜3日は患部が一時的に腫れたり、痛みが少し強まることがあります。これは治療への正常な反応で、通常は1週間以内に落ち着きます。
効果を実感するまでの期間には個人差があります。テニス肘(外側)は1〜2ヶ月で改善を感じる方が多いですが、ゴルフ肘(内側)は2〜3ヶ月かかる場合があります。効果が不十分な場合は追加の治療を検討します。
⑧ 一般整形外科との違い
一般整形外科での診療が「間違い」というわけではありません。ただし、難治性の肘の痛みに対しては、使用できる治療の選択肢が異なります。
| 項目 | 一般整形外科 | 当院(九州ペインケアネットワーク) |
|---|---|---|
| 診断ツール | 問診・X線・MRI | 問診・エコー(ドプラ血流)・MRI参照 |
| モヤモヤ血管の評価 | 通常行わない | エコードプラで毎回確認。治療効果の評価にも使用 |
| 治療の選択肢 | 安静・湿布・注射・リハビリ・手術 | 上記に加え、動注治療・カテーテル治療(TAME) |
| ステロイド注射 | 主要な治療手段 | 他院での注射歴を確認。繰り返しの注射は推奨しない |
| 入院の有無 | 手術の場合は入院 | 全て外来・日帰り |
| 難治例への対応 | 手術(腱切除・腱延長術等)を検討 | 手術前にカテーテル治療を試みることができる |
- 湿布・ロキソニン・サポーターを続けているが3ヶ月以上改善しない
- ステロイド注射を2回以上打ったが再発を繰り返している
- 体外衝撃波・PRP・整体・鍼灸を試したが効果が限定的だった
- MRIで「軽度異常のみ」と言われたが、痛みは強い
- 手術は避けたいが、このままでは仕事・育児・スポーツができない
- ゴルフ・テニスの現役復帰を目指したい
⑨ 治療実例
当院での治療の流れや実際の経過は、以下の症例ブログで詳しくご紹介しています。
医師自身がテニス肘を発症し、カテーテル治療(TAME)を受けた経緯と経過をリアルにレポート。「治療を受ける側」の視点で、痛みの変化・日常復帰までを詳述しています。
症例レポートを読む →湿布・ステロイド注射で改善しなかった50代女性が動注治療を受け、握力が戻りパソコン作業の支障がなくなるまでの経過を掲載。ゴルフ肘でない方にも参考になる内容です。
症例レポートを読む →※ 掲載症例は個人の経過であり、すべての方に同様の結果が出ることを保証するものではありません。
⑩ よくある質問(FAQ)
カテーテル治療(TAME)は、マイクロカテーテルを使って患部の異常血管に直接アプローチし、塞栓物質で血管を物理的に減少させます。より精密で根本的なアプローチで、基本1回の処置です。エコーで評価した後、症状の強さ・罹患期間に応じて最適な方法をご提案します。
⑪ まとめ
- テニス肘・ゴルフ肘は「手首の使いすぎ」で肘の腱付着部に炎症が起き、3ヶ月以上続くと難治性に移行しやすい
- 難治化した痛みの背景にはMRIで映らない「モヤモヤ血管」の増殖があり、通常の保存療法では改善しにくい
- 湿布・ステロイド・リハビリで効果が出なかった方に、動注治療・カテーテル治療(TAME)という新たな選択肢がある
- カテーテル治療(TAME)は機能障害スコア(Quick DASH)が50.8→2.7へ改善し、局所麻酔・日帰り・重篤な合併症0件で24ヶ月にわたる安全性が確認されている(Iwamoto, Okuno et al. 2017)
- 動注治療は翌日から復帰可能なケースが多く、仕事・育児・スポーツを長期間休めない方にも対応できる
- 治療は福岡(中洲)・長崎どちらでも受診可能。まずLINEで無料相談を
- 「手術は避けたい」「早く復帰したい」という方は、まずエコー評価で状態を確認することが第一歩
日本専門医機構認定内科専門医 / 日本医師会認定スポーツ健康医
循環器内科医としての血管治療技術を応用した「痛みの血管内治療」を専門とし、2,500例以上の血管内治療を経験。テニス肘・ゴルフ肘(上腕骨外・内側上顆炎)を含む難治性疼痛に対して地元九州で専門的な治療(動注治療・カテーテル治療)を行っている。
- 日本整形外科学会・日本肘関節学会 診療ガイドライン「上腕骨外側上顆炎(テニス肘)」2021年版
- Iwamoto W, Okuno Y, Matsumura N, Kaneko T, Ikegami H. Transcatheter arterial embolization of abnormal vessels as a treatment for lateral epicondylitis refractory to conservative treatment: a pilot study with a 2-year follow-up. J Shoulder Elbow Surg. 2017;26(8):1335–1341. (テニス肘に対するカテーテル治療の2年追跡パイロット研究)
- Hwang JH, Park SW, Kim KH, et al. Short-term results of transcatheter arterial embolization for chronic medial epicondylitis refractory to conservative treatment: a single-center retrospective cohort study. J Vasc Interv Radiol. 2018;29(4):510–517. (ゴルフ肘に対するカテーテル治療の短期成績)
- Okuno Y, Matsumura N, Oguro S. Transcatheter arterial embolization using imipenem/cilastatin sodium for tendinopathy and enthesopathy refractory to nonsurgical management. J Vasc Interv Radiol. 2013;24(6):787–792. (腱付着部炎に対するTAMEの先駆的研究)
- Ohberg L, Alfredson H. Ultrasound guided sclerosis of neovessels in painful chronic Achilles tendinosis. Br J Sports Med. 2002. (異常血管新生と慢性腱障害の疼痛との関連)
- Rompe JD, et al. Low-energy extracorporeal shock wave therapy as a treatment for lateral epicondylitis. J Bone Joint Surg Am. 2004. (体外衝撃波との比較データ)
九州ペインケアネットワーク
Kyushu PainCare Network
福岡ペインケアクリニックと、ながさきハートクリニックは、 モヤモヤ血管治療が受けられるクリニックで、同水準の治療とサポート体制を提供しています。


